Rebel Raiders on the High Seas : 山田邸 2021/03/14
今月の山田氏との対戦は、N村には珍しい南北戦争の戦略級から。
Rebel Raiders on the High Seas - GMT Games (→)
山田洋行氏提供。南北戦争全体を、海洋および河川の水上作戦の視点からプレイする戦略級ゲーム。
本作では南部連合の領土全体がPtPマップで描かれていますが、陸軍ユニットは登場しません。陸上作戦と強襲上陸による拠点占領は、北軍に毎ターン与えられる攻撃回数を消費して、隣接または沿岸拠点を攻撃するという抽象化された表現となっています。
対する南部連合には、継戦能力としてVPが与えられており、これが毎ターン1d6づつ減少してゆきます。ちなみにミシシッピ河を封鎖されると追加で1d6、アトランタかリッチモンドが陥落するとさらに1d6の減少が追加されます。このVPのマイナス状態、ミシシッピ川封鎖、アトランタとリッチモンドの陥落がすべて達成されるとサドンデス終了です。
南部連合はこの国家崩壊を防ぐため、中立国から物資(1-2VP)を持ち帰る非武装商船(ブロケードランナー)と、武装商船(レイダー)による通商破壊(1-2VP)でVPを稼ぎます。またそれを消費して守備隊を増強し、北部の侵攻を遅らせるというのが本作の基本構造です。対する北軍は、河川・沿岸砲艦、甲鉄艦、外洋スループにより沿岸封鎖とレイダー狩りを進めつつ、ミシシッピ河の打通と沿岸諸港を攻略してゆくことになります。
封鎖の甘い序盤は、南部連合の商船が大西洋から遠く太平洋の捕鯨場まで駆け回り、VPも上昇傾向で守備隊も余裕あり。しかしミシシッピ河が封鎖されたあたりでVPが減少に転じ、以後はじりじりと押されてゆく展開は、非常によくできたバランスです。陸戦のざっくり具合もは好き嫌いがわかれるかと思いますが、ダイス差がVPの得失となる戦闘システムは、単純ながら盛り上がります。切り口こそ独特ですが、意図する視点が明確で、一応陸戦込みの戦争全体を半日でプレイ可能。「海軍から見た南北戦争」という切り口にピンときた方にはお勧めの佳作です。
今回のN村は南部連合を担当。戦争序盤は何度も北軍の侵攻を跳ね返して意気を上げましたが、1863年序盤に激戦のすえ電撃的にミシシッピ河を封鎖されたところで状況は一転。東部でもリーの北部侵攻イベントのタイミングを逸し、1864年春にはリッチモンドが陥落。同年夏にはサバンナからの侵攻でアトランタが陥落。サドンデスでの南部敗北となりました。プレイ時間は5時間ほど。
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