Alien Invasion : RBT 2021/05/01-03
今年も引きこもりのゴールデンウィーク前半は、懸案の新旧混合バリアントのソリティアに着手。
Alien Invasion (HF3,V6), HF4A+M3 - Sierra Madre Games (→)
High Frontier 第3版収録のバリアント・シナリオを、第4版コアルール&戦争モジュール(M3)に変換してプレイしようというハウスルール企画。
そろそろHF4Aの戦争モジュールことM3: Conflictを入手された方々が困惑されていることかと思いますが、膨大な戦争ルールを読み込んでも、通常のプレイではほとんど戦闘が発生しないのが本シリーズ。この不満に対応するためか、シリーズの初版から第3版にまでは「タイタンを拠点とする謎の侵略者と地球陣営が戦う」という全面戦争シナリオが収録されていました。これがなかなか手軽で面白い設定のシナリオだったのですが、なぜか第4版には未収録。というわけで、今回は同設定を第4版に移植しつつプレイしてみました。
本シナリオの基本設定は、仮称タイタン人と地球陣営2人での3人戦。タイタン陣営はタイタン低軌道(LTO)をLEOと読み替えてプレイ。相手陣営の本拠地(LTO/LEO)に進入するとゲーム終了。勝敗は陣営の工場数で、タイタン側は「水星-太陽L3」に稼働状態のロボノーツを配置しているとボーナス得点、というものでした。過去に断片的にコメントされた内容から、「タイタン人」は亜光速で太陽系に進入したプローブで、「水星-太陽L3」に超空間ゲートを開いて本隊を呼び込む、という設定の模様です。
またタイタン陣営には、パテントカードを黒面で打ち上げるという技術的アドバンテージが設定されています。この強力なタイタン側に対し、地球陣営は2倍の手数と協力プレイでどこまで対抗できるか?というのが本シナリオの基本構造。旧版でプレイした際は、タイタン側は水星軌道にロボノーツを配置して、LEOにトライすればいい速攻型。地球側は水星軌道を防衛しつつ、手数で拠点を増やして巻き返してゆく長期戦型、という展開でした。
今回は基本設定はそのままに、第4版では齟齬の出る部分や勝利条件を適宜調整しながらプレイを実施。展開は例によってこちらのまとめより。第3サイクル中盤に地球と土星の双方で決戦が発生し、この双方で勝利した地球側の勝利となりました。当初予想していたより派手な展開となりましたが、間延びしないように4サイクル程度で勝利判定とすれば、半日で十分プレイ可能な規模です。プレイしてみたい人柱会の方はお声がけください。真面目にシナリオを書き起こします。(追記:書き起こしました。和訳リンク集の末尾参照)
HF4A, Alien Invasion (HF3,V6) - RBT https://t.co/HbucoFzO8d AAR用まとめリンク。
— N村 (@enumura) May 3, 2021
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コメント
はじめまして、Zin-Kaseiという者です。
N村さんのルール翻訳記事を片手に、友人とHF4を遊ぶことができました。感謝にたえません。
ところで、この記事のAARで使用されている写真は実写ではなく、PCアプリのキャプチャのように見えるのですが、どのようなアプリを使用してPC上でHF4を動かしているのでしょうか。
投稿: Zin-Kasei | 2022年5月29日 (日) 23時47分
コメントありがとうございます。
この手の反応はほとんどないので、たまにコメントがあると励みになります。
PCでのプレイに使用しているツールは、ひっそりとAppendixのクレジットにある「Vassal」というツールです。
第3版以前はルールの冒頭に「Vassal」に関する一言があったのですが、そういえば第4版はなんの説明もないですね。
これはウォーゲーム系では昔からテストプレイやオンライン対戦に使用されているツールで「Tabletop Simulator」の先祖のようなものです。
「Vassal」の本体と各ゲームのモジュールは、こちらからダウンロードできます。
・Vassal
https://vassalengine.org/
・High Frontier 4 All モジュール
https://vassalengine.org/wiki/Module:High_Frontier_4_All
余談ですが、TTSにもHF4Aのモジュールがあります。
私は3D操作が苦手なので、もっぱらVassalを使用しています。
投稿: N村 | 2022年5月30日 (月) 18時36分
丁寧なご回答ありがとうございます。早速ダウンロードしてみました。
どことなくWin2000時代のかおりがするUIがとてもよいですね。私もTabletop Simは触りましたが、不必要に3Dなのが少し不満でした。
これでストレスなくソリティアできそうです。
ボードゲームのウォーシミュレーションは遊んだことはありませんが、ウォーシミュのファンでもあるので、いまTwitterで進行中のゲームも勝手に追っかけさせていただきますし、HF4のInterstellarとModule4の翻訳も勝手に期待させていただきます。
よしなに。
投稿: Zin-Kasei | 2022年5月30日 (月) 21時55分