Labyrinth : 2021/09/23
今月の山田洋行氏との対戦は珍しく時事ネタより。21世紀の対テロ戦争を、一日で駆け抜けてきました。
Let's Roll!: Labyrinth - GMT Games(→)
というわけで今回のお題はLabyrinth。まずは両者リハビリのため無印本編から。以下各ゲームとも、山田洋行氏がアメリカを、N村がジハーディストを担当しての対戦です。
序盤はアメリカの初手アフガン侵攻から、逃げ出したセルによるパキスタンでのジハードを目論むジハーディストという展開。しかしパキスタンの政情悪化と資金調達の二兎を追う必殺のプロット2本が、イベントであっさりキャンセルされたことが転機に。高止まりの威信を背景に、湾岸諸国を起点にイデオロギー戦争を仕掛けるアメリカにより、周辺諸国が次々と安定化。あっさりと「良好国リソース12」でアメリカの勝利となりました。
Arab Spring, Labyrinth: The Awakening 2010-? - GMT Games(→)
続いては「アラブの春」から「ISILの建国」あたりの時代をあつかう拡張その1へ。専用のカードデッキを使用し、SNSを駆使した民主化運動とその反動、そして対立の激化による内戦のルールが追加されます。
こちらの対戦は、早期にパキスタンでのジハードが成功。対する中東諸国では改革を求める民衆と保守反動の対立が深まりますが、両陣営とも武力衝突前に優位を得ておくべく政治工作に終始。各国とも内戦には至らない展開が続きます。この間にアジア方面では、パキスタンからインドネシアに流入したジハーディストがイスラム革命に成功。これでアメリカの威信が地に落ちたことから、各地のイスラム諸国がジハーディストへの支持を表明。諸国展開で「貧困15国&アメリカ威信最低」を達成したジハーディストの勝利となりました。
Fall of ISIL, Labyrinth: The Forever War, 2015-? - GMT Games(→)
最後はISILに対する反撃と、トランプ政権の誕生による混迷の時代をあつかう拡張その2へ。こちらは"The Awakening"のルールをほぼ踏襲し、専用のカードデッキによりこの時代を再現します。こちらは両プレイヤーとも初プレイ。デッキの内容も初見でのお試し対戦となります。
この時代の初期配置は、シリアとイラクの両国でセルと民兵が対立する内戦がすでに発生しており、両国にまたがる「ISIL国」が建国されている状態から。当然ながらこの内戦の去就が序盤の焦点となります。ちなみにこの2国の内戦だけでセルが7個初期配置されており、ジハーディストとしも他の国々まで手を広げる余裕がないという状況。今回はシリアでジハーディストが、「サージ戦略ふたたび」と米軍が介入したイラクは改革派がほぼ制圧、というところで時間切れ。この米軍がシリアに転戦すればアメリカの優位か、とういう情勢でジハーディストの投了となりました。
というわけで、対テロ戦争の20年を駆け足でたどる3連戦は終了。三者三様の様相を見せる拡張もそれぞれ面白い。今回は拡張2の面白ポイント、トランプ大統領ツィート関係イベントが不完全燃焼気味でしたので、このあたりはもう少し掘り下げてゆきたいところです。
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