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The Rhein-Main Raid : RBT 2021/11/03

対戦予定の入ったCentral Frontのルールを十余年ぶりに読み返してみたところ、思いのほかシンプルで分かりやすいことに感心。シナリオ確認のためにVASSALを開いたついでに、勢いのままに練習シナリオを流してみました。

Fifth Corps: The Soviet Breakthrough at Fuld - S&T#82 ()

80年代のワルシャワ条約機構軍による西欧侵攻をテーマとした作戦級シリーズ、Central Front Series(以下CFS)の第1作。いわゆる「フルダ・ギャップ」を経てライン河に至る領域を扱います。

CFSについては今更感がありますが、大隊/連隊ユニット、ヘクス径4km、12時間ターンの作戦級。スタック毎に作戦ポイントを消費して移動・戦闘を実施するアクションポイント・システム、そしてプレイヤーの望む限りフェイズを繰り返し、フェイズに行動するたびにユニットが疲労してゆくエンドレスフェイズ・システムが特徴となります。本シリーズを紹介する際には前者が引き合いに出されることが多いですが、個人的には後者の「自己責任で好きなだけアクセルを踏み込める」悩ましさも力説してゆきたいポイントです。

S14.0 The Rhein-Main Raid

今回プレイしたのは本作の練習シナリオ。「WPがフルダ戦線を無視して南北で攻勢に出たため、NATOはこの地区の兵力を抽出。がら空きとなったフルダ・ギャップに、WPが2個親衛自動車化狙撃兵師団による奇襲攻撃を仕掛けた」という設定で、迎撃の米軍第11装甲騎兵連隊もマップ北辺から増援として登場します。シンプルな遭遇戦を演出したいという意図はわかるのですが、これはちょっと無理のある設定です。とはいえWPがマップの長辺を横断し、横合いからの米軍の増援を打ち破って3か所の攻略目標に3ターンでたどり着かなければいけない、というギリギリの無停止攻撃というシナリオ自体はなかなか。確かに入門用には面白いシナリオでした。

プレイの結果は、なんとか防衛線を張った米軍11ACRでしたが、強行軍により疲労ポイントが蓄積。情け容赦なく化学弾頭(2コラムシフト)を浴びせる親衛機械化部隊が、こちらも疲労に構わずアウトバーンを突進。半数が疲労上限に達する満身創痍の状態でライン対岸に進出し、WP側の勝利に終わりました。

例によってプレイの様子を垂れ流しておりましたので、詳細はこちらから。

冷戦ウォーゲーム余話

以前に「NATO Air Commander」デザイナーのBrad Smith氏より、80年代初頭に多数出版された仮想戦ウォーゲームが西ドイツの平和運動に影響を与えた事例をご紹介いただきましたのでメモしておきます()。出典はNATOの防御方針論争に関する以下の論文より。

Helmut R. Hammerich, Defense at the Forward Edge of the Battle or rather in the Depth? Different approaches to implement NATO’s operation plans by the alliance partners, 1955-1988, Military Strategy in War and Peace, 15(3), 2014.()

1982年5月にTaunus-KurierとFuldaer Zeitungの両新聞が、これらのウォーゲームで想定戦場として蹂躙される「Fulda Gap」の問題を報道。この問題はTVでも取り上げられ、当時の平和運動にも飛び火した、という小ネタが紹介されています(p165)。

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