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2021年N村的ベストウォーゲーム

年末には少々気が早いですが、今年も恒例の「N村的ベストウォーゲーム」の時期がやってまいりました。
選考対象は例によってウォーゲーム界の流行や新作とは関係なしに、N村が「2021年に初めてプレイした作品」です。
過去分はこちらから→「年間ベスト

Panzers Last Stand - MMP ()

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Battalion Combat Series第4弾。西部戦線と北アフリカを経た、本シリーズ初の東部戦線。新登場となるソ連軍のハード、ソフトはどう解釈されているのか?またThe Gamersブランドで先行してリリースされていたOCS「Hungarian Rhapsody」とのスケールの違いはどう表現されているのか?詳細なデザイナーズノートと合わせて、見どころの尽きない作品でした。駆け引きの生まれた新たな活性化システムも、今後の展開に期待です。

 

Pax Renaissance 2nd edition - ION/Sierra Madre Games ()

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2016年の初版からコンポーネントを刷新。ルネサンス時代の銀行家として、世界を望ましい思想の新時代へと導くべく、欧州諸国家へ影響力を振るう1-4人ゲーム。ルール的には旧版(拡張込み)とほとんど変わりないものの、コンポーネントの刷新でプレイのしやすさは格段に向上。いわゆるデラックス版としてのリメイクには懐疑的だったのですが、本作については認識を改めました。とはいえ難解なルールは健在ですので、チャレンジャーには健闘を祈ります。プレイガイド(BookII)をよく読みましょう。

 

Captain's Sea, The American Frigates 1799-1815 - Legion Games ()

Cs-2021120801a

歳末の駆け込み新作。GMT GamesのP500から落ちたときはどうなることかと思いましたが、Legion Gamesから復活。「Flying Colors」のマクロ視点からデュエル実験作「Serpents of Seas」を経て、プレイアブルなミクロ視点の帆船ウォーゲームへ。割り切ったシステムを前提とした「6隻のフリゲート」という切り取りも巧い。久しぶりのNagel節を味あわせていただきました。

 

◆以下次点

GMT「Rebel Raiders on the High Seas」はユニークな視点と、複雑になりがちな水陸両用作戦を半日ゲームにまとめた手腕が見事。
PAXシリーズ新作のION「Pax Viking」は、シリーズの難解さをそぎ落としてファミリーゲーム並みに再構成した良作。これでもう少し(物理的に)コンパクトで、丸くなければ言うことはなかった。
塩漬けにしていたGMT「Labyrinth: The Forever War」は、拡張ごとにまったく異なるプレイ感が面白い。これは去年のうちに手を付けておきたかった。
こちらも拡張ION/SMG「HF4A M3: Conflict」は、あっさりしたコンポーネントにやりすぎの追加要素に一同ドン引き。とはいえ「タイタン人」シナリオはコアゲーム以上に手軽なので、二の足を踏んでいる方は是非お試しを(宣伝)。

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