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The Awful Green Things from Outer Space - 2022/02/20 RBT

今月はゲームサークル坂戸も休会となったため、暇を持て余した週末に懐かしの旧作を発掘。

The Awful Green Things from Outer Space - Steve Jackson Games ()

前回のプレイはかれこれ10年前ですので、改めて紹介しておきます。デザイナーはTom Wham。宇宙船内の閉鎖空間における乗組員と謎のエイリアンとの戦いという、今では定番シチュエーションのB級SFウォーゲーム。とはいえデザイナーズ・ノートによると『Alien』(1979)は未見で、元ネタは日米合作(1968)の『ガンマー第3号宇宙大作戦(GAMMA3:The Green Slime)』だそうです。確かに「緑のもの」のデザインに面影があります。出版は老舗のB級作品メーカーとして知られるSteve Jackson Gamesで、初版のクレジットは1980年。その後も版を重ねて、最新は2011年の第8版となっていました。N村が入手したのは第7版(2003)です。

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ゲームシステムは交互に移動と戦闘を繰り返すシンプルなもの。戦闘は手番プレイヤーだけが攻撃力分のダイスを振るダイスパワーシステムで、相手の防御力以上の合計値を出せば一発除去というこれまたシンプルなもの。本作のお楽しみは「緑のもの」ことエイリアンの繁殖と、クルー側の武器使用にあります。

攻撃側であるエイリアンには「卵」「幼体」「成体」の三段階の成長段階が存在。各ターンの最初にこのうちの一つのグループを指定し、一斉に次の段階へと成長させることができます。ここで「成体」を選択した場合は、各成体はその場に卵をひとつ産み付けます。時間は「緑のもの」の味方です。またクルーを殺害した場合にも、死体ひとつにつき「緑のもの」の1ユニットが成長(または産卵)することができます。

対するクルー側は、個々の白兵戦力では幼体(攻撃力2d6)に若干不利、成体(4d6)には完敗というレーティングです(攻撃力1d6~2d6。船長と海兵隊軍曹のみ3d6)。この劣勢を補うため、クルーは船内のさまざまな武器や道具を「緑のもの」に対して使用してみることができます。問題の道具の効果は、その道具を最初に使用した際に「効果チット」を引いてランダムに判定。結果は「効果なし」から「5d6」までさまざま。特殊なものでは「目標を一段階成長させる」「同・退行させる」「1d6個の断片に分裂する」なども。ちなみに「断片」は移動不可能ですが若干の攻撃力(1d6)を持ち、「断片」グループを成長させると「幼体」となるます。こうしてクルー側は暴発のリスクを天秤にかけながら、有効な武器を求めて船内を駆け回ることになります。今回の怪物に有効なのは、鋭利なナイフ(単体目標・投擲可能)なのか?それとも消火器(隣接エリアまで範囲攻撃)の泡でしょうか?

というわけで奇襲を受けたクルーがドタバタの対応をくり広げつつ、相手を制圧できれば勝利。またクルー側の勝利が絶望的となった場合、宇宙船の自爆装置をセットした後に、パイロット有資格者が操縦する搭載艇(3機)で脱出するというオプションもあります。脱出した場合は、簡単なパラグラフ・アドベンチャーで帰路の安否を確認するというオマケつきです。

今回は例によってVASSALでの公開ソロプレイを実施。結果は例によってリンク先より。「緑のもの」の初動を後部ブリッジと中央通路で抑え込み、通信用レーザー(長射程・範囲攻撃)の有効性に気付いたクルー側の勝利に終わりました。

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