Operation Spring Wind : GGG 2022/05/08
先日のS木氏とのArracourtの感想戦では「フランスの米軍は進化系で、チュニジアの米軍は酷い」という話題に。せっかくですのでこちらも体験していただこうと、前回に引き続きBCSブートキャンプを開催してきました。
Operation Spring Wind, Baptism By Fire: The Battle of Kasserine - MMP(→)
というわけでカセリーヌ戦冒頭、シディブジッドの米軍第1機甲師団CCAに対する、独軍第10、第21装甲師団の攻撃より。4(日)ターンでマップを横断し、スベイトラに到達できるか?というシナリオです。
本作における米軍の問題点は、当時の対戦車ドクトリンを反映して歩兵部隊への戦車・対戦車部隊の分遣配備である「支援」のルールが一切使用できないこと。これにより戦車、対戦車、歩兵の各大隊は個別に戦うことになり、戦車と対戦車部隊は錬度の高い独軍に蹴散らされ、歩兵部隊はフリーハンドを得た重火器に一方的に殴られることになります。対して諸兵科連合の経験を積んだ英軍は、小粒ながら戦車、対戦車砲の支援を得て、粘り強い戦いを見せてくれます。戦闘力の大小によらず、こうした運用の違いがダイレクトに体験できるのが、本シリーズの白眉でもあります。
志願して米軍を担当したS木氏に対し、N村率いる独軍は順当にCCAを蹴散らし、作戦開始3日(2/16)でライマン戦闘団が勝利条件となるスベイトラに到達。追いついてきた第501重戦車大隊第1中隊も郊外に布陣し、米軍を威圧します。
しかし今回の対戦はここからが本番。翌17日の戦闘は、スベイトラ周辺に集結した第1機甲師団の戦車部隊に対する、タイガー中隊による先制攻撃からスタート。満を持して戦闘隊形に展開した中隊でしたが、シャーマン大隊との交戦でまさかの相互損害により壊滅(2d6=3)。返す刀でCCAの機械化歩兵がスベイトラを強襲奪回。さらにシュッテ戦闘団がCCAを追い返すと、CCCの戦車部隊が市内へとオーバーラン。駆け付けたシュテンクホフ戦闘団の装甲偵察大隊が白兵戦で米軍戦車を撃破すると、今度はCCBの戦車大隊がこの装甲車部隊を撃退。最後はCCBの機械化歩兵大隊がスベイトラに入城し、泥仕合のスベイトラ攻防戦は米軍の勝利に終わりました。これはひどい。
というわけで今回のBCS:TIPS。
・Prepared Defenseを入れていない防御側は、割とあっさり後退する(2d6≧7)。奪われたら殴り返せ。
・SupportのドロップはRegular Attackの必須条件ではない。単にサポートあり(+1)が適用されるだけなので、冷静に修正を積み増せば勝機はある。
・Attack CapableがないAVでも、Shock Attackで敵ヘクスに侵攻できる。直前のAttack by Fireによる自己支援(+1)を忘れずに。
・Automatic RetreatではTacは3ヘクス後退だが、Leg/Truckは司令部の隣まで敗走する(5.5e)。両方選べる機械化歩兵は、Tacの方が後衛に向く。
1943年2月14日、チュニジア。 pic.twitter.com/jYoawxm4HV
— N村 (@enumura) May 8, 2022
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