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Kazhdyy Gorod : GCS 2022/08/27

8月の坂戸例会は、先日のGGGに続きMatrix Gameの人柱会を開催。

Kazhdyy Gorod, Introductory Matrix Game - Tom Mouat ()

今回の人柱会にはプレイヤー5名、ファシリテータ1名(N村)が参加。ファシリテータが担当したNPC(警察長官)を含め、ゲームに用意されている6人のキャラクターすべてが担当プレイヤー付きで登場することができました。突然のイロモノに現地徴募でのご参加、ありがとうございます。

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そして今回のセッションで台風の目となったのは、ロシア人リーダーが率いる分離主義者の武装勢力。手探りの序盤からの転機となったのは、労働者住宅地区の中学校で開催された市長主催のタウンミーティング。住民からの意見聴取を終え会場を後にしようとした市長一行にむけ、周囲の群衆のなかから凶弾が浴びせられます。

腰の定まらない射撃で市長含め死者はなかったものの、会場は騒然。このテロで面目を失った警察と急遽出動した民兵隊により、同地区のデモ隊は強制解散。穏健路線から突然変貌したデモ隊の先鋭化に、市庁関係者には衝撃が走ります。しかしこの事件の真犯人は、デモ隊に潜伏していた分離派の精鋭チーム。事件現場から見事逃げおおせたうえに、解散させられたデモ隊から不満を抱く若手をリクルート。一挙に勢力を拡大することに成功します。

その後も分離派の陰謀は続き、セメント工場の視察に訪れた市長一行に対し、デモ隊に扮した分離派ゲリラが集結。取り囲まれた市長一行は、偽デモ隊からの投石に耐えかね視察を中止。メディアに醜態をさらします。勢いに乗る偽デモ隊は、この翌週には官庁街へ転進。これは警官隊に追い散らされる前提の分離派の罠で、仕込みのジャーナリストにより「横暴な警官隊に弾圧されるロシア系住民たち」の映像がロシアのニュースに登場。ロシアとの連携を目論む急進派の狙い通り、ロシア世論の注目が集まります。クレムリンでは大統領から「ベラシアのあの事件はどうなっている?」と質問があったとかなんとか。

抗議運動の主導権を分離派に奪われた改革派リーダーは、知識人層からも支持を得るべく序盤に失敗していた大学への浸透を再開。序盤に取材失敗が続き、ここまで良いところがなかったジャーナリストは「ロシアで話題の事件を現地から英語でレポートする貴重な記者」として遅まきながら西側メディアから認知。ようやく機械化一個中隊の陣容を整えた民兵隊長は、不審なよそ者が出入りしているという郊外の森林地帯に対する山狩りを開始。といったところで今回は時間切れ感想戦となりました。

対話と政治劇で比較的穏健に進んだ前回のセッションに対し、今回はテロと暴徒と陰謀が渦巻く不穏な展開に。油断した反政府運動は急進派に乗っ取られるという、セオリー通りの惨事となったカズディ・ゴロド騒乱でした。

 

・ファシリテータのメモ

各プレイヤーの手番の最初に、全員参加の「陣営の現状確認と行動選択肢の検討」を実施してみる。いきなり行動宣言させるとアイデアにつまり、自分でも有利要素を提示できない無謀な行動やパスに流れる場面が見られた。どんな選択肢があるか、皆で検討するフェイズを用意しておくべきだった。
アクションの際には「行動の内容」だけでなく「行動の目的(その行動が成功すると何が起こるか?何を得るのか?)」の宣言を必ず促す。むしろこの「目的」を自覚して行動に落とし込むのが肝心。「目的」→「目的達成のための具体的な行動」の順番に宣言させたほうがよさそう。

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