Matrix Game, San Splendido : GCS 2022/09/24
今月の土曜坂戸でも、Matrix Gameの新ネタ人柱会を開催。
San Splendido, A freeform game for military language training - Tom Mouat (→)
先日のKazhdyy Gorodと同じデザイナーによる、簡易版の4陣営Matrix Game。リンク先で解説されていますが、元々はMatrix Gameのアクション宣言とその議論という特徴を生かし、軍における外国語トレーニングの教材として使用するべく作成されたモジュールです。セッションの参加者は、自分の主張をアクションとして適切に言語化できるのか?が問われるわけです。なかなか面白い試みですが、今回はこの設定を借りた通常のMatrix Gameとしてプレイしています。
モジュールの舞台は中南米の架空の地方集落。この地を支配する麻薬王が、反対派の村人を見せしめに誘拐。これを機に知事から軍と現地警察に人質の奪回指令が下ったというシチェーション。この麻薬王、地元民だが実力不足で骨抜きの警察、村の事情を知らない正規軍、板挟みにあった村の顔役という四陣営が登場します。
事前の準備では、正規軍と麻薬王私設軍がバリバリ殴り合う展開になるかと思いきや、今回の政府陣営は慎重な立ち上がりに終始。対する麻薬王はやりたい放題で、軍と警察の連携の悪さの隙をつき、人質を隠したセーフハウスを転々。最後は警察の捜索隊に捕捉されましたが、待ち伏せでこれを敗走させると人質を抱えて脱出。最後は身代金の受け渡しにも成功し「ここの流儀を教えてやれ!」という目標通りの一人勝ちに終わりました。
というわけで少々一方的な展開となってしまったのですが、人質の所在が隠匿されているという特別ルールと、全員が公開情報で討論するというMatrix Gameのシステムの食い合わせが悪いのも事実。いっそファシリテータが麻薬王を担当し、残る3陣営のプレイヤーが協力してこれにあたる協力プレイか、人質の所在が判明しているところから麻薬王対正規軍の完全な武力闘争シナリオとした方がおさまりが良さそうな感触でした。ちょっと調整が必要なようです。
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