Strike-Counter Strike : GCS 2023/05/27
坂戸5月例会は、まずはForger氏とのGTS新作人柱会から。
Strike-Counter Strike, 4th Armored Division vs Panzer Lehr along the Saar - MMP (→)
Grand Tactical Seriesのサポート雑誌「Grand Tactical Series: Briefings Volume 1」の付録として収録されたシリーズ入門作。今回のテーマは1944年11月のザール戦。ナンシー方面から東進してザール地方を抜けてアルザス平原に躍り出た米軍第15軍団に対し、ノルマンディー以来の撤退戦から回復中の独軍装甲教導師団が反撃。さらに米軍後詰の第4機甲師団がクロスカウンターを繰り出すという、5日間の戦いを収録。第4機甲師団ものとしては、9月のナンシー戦がテーマとなった「BCS: Arracourt」のちょうど続編という格好です。
登場する部隊は独軍は装甲教導師団のみ。米軍も第4機甲師団と第44歩兵師団、第106騎兵グループの4隊のみ。フルマップ1枚にこの4隊の管理シートを収録していますので、実質的にはハーフマップ強。シナリオは半日から全5日間のキャンペーンまでの計6本を収録。特別ルールもほとんどなく、入門作らしい取り回しの良い作品に仕上がっています。とはいえマーカーを多用するGTSですので、カウンターシートは2.5枚を収録。本誌以上のパッケージとしては本誌以上のボリュームで、これなら1/2インチボックスでリリースしても良かったのでは?というコンポーネントでした。
S1, Scholbach Schwerpunkt, 1944/11/25 0900 - 1100.
というわけで、まずは練習シナリオの「目標、シャルバッハ」から。戦役前半、独軍攻勢のクライマックスを切り出したシナリオで、前衛の第106騎兵グループを蹴散らし、ナンシー=ストラスブルグ街道のScholbachを守備する第44歩兵師団の第114連隊第2大隊に対し、ポシンゲル中佐率いる第902装甲擲弾兵連隊第2大隊が迫る、というシチュエーション。独軍は3ターン6時間で4kmを前進し、Scholbachを奪取すれば勝利となります。
結果は守る米軍第114連隊(N村)が、緒戦の優勢に気をよくして予備隊の投入先をミス。対する独軍ポシンゲル戦闘団(Forger氏)は、東部にシフトすると思い切りよくパンター中隊で突進。途中の騎兵陣地を蹂躙してScholbachに到達。動揺した米軍は市街に居座ったパンターを撃破しきれず、そのまま独軍の勝利に終わりました。
師団長更迭ものの醜態をさらした米軍でしたが、イントロシナリオとしてはコンパクトな諸兵科連合戦闘団によるセオリー通りの突破戦闘。対する防御側も、フリーセットアップの攻撃側に対して予備隊の適切な投入が問われる、シリーズの入門ゲームにふさわしい良シナリオ、という感想戦となりました。
詳しい展開は、例によってこちらから。
1944年ザール戦ウォーゲーム「攻撃と逆襲」Strike-Counter Strike - AAR https://t.co/xKtw1MrEi8
— N村 (@enumura) May 27, 2023
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