LC:IP, King of the Straits : 山田邸 2023/06/18
山田洋行氏より統合作戦カード200枚の翻訳が終了したとの連絡を受け、今週はふたたび同氏との「Littoral Commander」勉強会へ。
King of the Straits, Littoral Commander - The Dietz Foundation (→)
戦狼外交に反発したシンガポールとマレーシアが、アメリカへの支援を要請。これを受けてマレー半島に海兵沿岸連隊の分遣隊(大隊弱)が到着したところで、中国が2個SAGを派遣して恫喝。MLR分遣隊&支援のSAGと交戦に至った、という設定。最終ターン終了時に、ジョホール海峡(灰色キューブ)に展開する水上艦の隻数で勝敗が決まるという、砲艦外交のシナリオです。
今回のN村は米軍を担当。JCCは海兵隊の攻防をPrSMとG/ATORレーダーで強化。制空戦闘機多めで制空権を維持し、この傘の下でMUX無人攻撃機による情報ノード攻撃を展開。これで中国側の情報ネットワークが麻痺したところで、DDGとHIMARSによるAI目標識別弾頭による飽和攻撃で決戦を挑む、という皮算用です。
対する山田氏の中国軍は、冒頭の速攻でジョホール海峡に突入。海峡の米軍側(西側)に機雷原(赤キューブ)を展開して籠城。ここから戦術サイバー攻撃で米軍SAGの防空システムを麻痺させると、ふたつのSAGから二波合計100発近いSSMの飽和攻撃を挑んできます。
米軍SAGもMLR分遣隊の傘の下に退避し、この防空ユニットとデコイにより第一派を完封。しかしさすがに同規模の第二派までは防ぎ切れず、3隻のDDG/DDG(X)のすべてが被弾全滅。さらにLINK-16に対するジャミングのなか、MLR分遣隊のHIMARS隊が中国側DDGの1隻を撃沈、2隻を中破させる金星を挙げましたが、米軍の反撃はこれが限界。最終ターンを待たず、第4ターンで打撃力の尽きた米軍が投了。シンガポール沖に9隻の戦闘艦艇を連ねた、中国側の砲艦外交の勝利に終わりました。
ちなみに両軍の対艦ミサイルが飛び交う海峡では、都合三回の民間船に対する付帯的損害が発生したのですが、中国艦隊シンガポール入城のニュースの前にスルーされたのでした。
米軍側の後知恵ですが、中国軍の実施した戦術サイバー攻撃からの先制飽和攻撃は、初期配置の関係でSAGの相互支援が難しい中国艦隊に対して後先を考えずに米軍側から試みるべき作戦でした。状況を見誤り、長期戦向けのデッキで対戦に挑んだ米軍側の完敗です。
対戦相手の山田洋行氏の中国軍側のレポートはこちら。
先日「Littoral Commander: Indo-Pacific」をプレイしました。海兵隊沿岸連隊(MLR)のドクトリン・プロパガンダの本作。先月に続いて2回目のプレイです。
— 山田洋行 (@yamada_youkou) June 21, 2023
お相手はN村さん。山田さんは中共軍を担当しました。 pic.twitter.com/Pej1Ohn3Qc
◆今回初見のJCC感想
・米軍
23:無人掃海ドローン。コスト3配属系。毎ターン2個の機雷を各50%で除去。レンジも長く使い勝手もいい。というか掃海アセットはこれ1枚しかない。
46:海軍欺瞞。コスト1使い捨て。海上デコイを3個追加。安くて強力だが、これを使用できる展開ステージは第1ターンにしか存在しないので注意(CP追加時に追加されるのは計画ステージ)。
・中国軍
24:兵站攻撃。コスト3使い捨て。他の戦術サイバー攻撃の効果を延長。コンボ前提で総コストが厳しいが、ハマれば効果絶大。
58:LINK-16妨害。コスト4使い捨て。ターン中のすべての敵LRSの成功率を半減。高いが当たると致命的。今回は上とのコンボが決まって米軍は死んだ。
82:自己修復型ネットワーク。コスト4持続系。毎ターン60%で戦術ネットワークの障害を取り除く。米軍が今回のように戦術ネットへの持続攻撃を挑んできたら、後追いでも追加したい。
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