Battles in the East 2 : 山田邸 2023/10/14
10月の山田洋行氏との対戦は、温故知新のアイテムより。
Battles in the East 2: Uman Pocket and Guderian's Last Blitzkrieg - Decision Games (→)
山田洋行氏提供。往年の名作「Panzergruppe Guderian」や「Army Group South」をリメイクした2in1シリーズの第2作。機械化部隊の第2移動、ソ連軍の戦力未確認ユニット、同一師団効果や装甲効果等々でコラムシフトを稼ぐ戦力比CRTというアレです。デザイナーはOCS「The Third Winter」「Crimea」のAntony Birkett。
So far so good with reaction to volumes 1&2 . Conversations over whether 5&6 will go ahead pic.twitter.com/FcWVb8laCZ
— Antony (@antony1959) September 29, 2023
新要素としては、ユニットの能力をフルに発揮するには、該当ユニットの所属する軍団(独軍)・軍(ソ連軍)の司令部に「攻勢補給」が必要という補給と指揮統制のルール。通常の「一般補給」状態では、攻撃力半減、コラムシフト半減、オーバーラン不可と、なかなか厳しい設定です。各ターンに攻勢補給が与えられる司令部を特定したり、数を制限する程度の簡単な処理ですが、これにより展開を誘導するとともに焦点以外の戦闘が抑制されるため、プレイはテンポよく進みます。このあたりの処理は、なるほど「The Third Winter」デザイナーがその次に作ったゲームだな、という感触でした(褒めてます)。
またその他に、積極的に他のウォーゲームでもパクっ……流用していただきたい小技が散りばめられており、個人的に好感を持ったのですが、そのあたりはこちらへ。個人的にPGG系のシステムはいまひとつ好みではなかったのですが、本作のリメイクはなかなかの好感触でした。
補給切れで戦力や移動力半減は定番だけど、コラムシフト半減は珍しいな。
— N村 (@enumura) October 12, 2023
Uman Pocket
というわけで今回は、1941年のウーマニ包囲戦をあつかったこちらのゲームでの人柱戦。本作、シンプルなシナリオ特別ルールの合わせ技で本会戦の展開を巧みにコントロールしているのですが、この単純なパーツを組み合わせたコンボの把握に苦戦。1戦目は第2ターンで、2戦目も第3ターンで仕切り直したところで本日は時間切れ。
とはいえ守るソ連軍の各軍がどのタイミングで撤退命令を下すかの判断や、攻める独軍の数少ない装甲師団を破城槌に使うのか、温存して突破展開に使うのかという作戦方針、またソ連軍初期戦線破断後の機動戦など、見どころは多い好ゲームでは?という感想戦に。前述の補給の縛りからもプレイは軽快で、1ターン30分程度、全10ターンのゲームも1日で充分プレイできるのではないか?という感触でした。
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