The Greatest Day, Utah Beach : レビュー

いろいろと滞っているうちに、今シーズン最大（物理）の課題作が到着してしまいましたＮ村家です。

The Greatest Day: Utah Beach - MMP (→)

MMPの看板作戦戦術級シリーズとなった「Grand Tactical Series」最新作。ノルマンディー上陸作戦の海岸付近の戦いを再現しようというサブシリーズ「The Greatest Day」第2編。前作は英軍戦区をまとめて収録した「Sword, Juno, and Gold Beaches」ですので、よく聞かれるのですが現時点での連結はできません。ちょっと冷静になって。

というわけで今回は、大型マップ4枚とサブマップ5枚でコタンタン半島の根元をユタ海岸から対岸まで収録。シナリオは米軍空挺部隊と上陸部隊によるカランタン占領と半島横断あたりまでの約一週間を、大小約20本に収録。シナリオブックが3冊収録されていたのはさすがに引きました。メインマップ裏側のシナリオ指定範囲だけ抜き出したシナリオ専用マップも健在です。ついでにユタ海岸は間違って上陸した史実版と、想定通りの計画版の2枚を収録するなど、例によって至れり尽くせりの内容です。その分無駄に大きなフラットボックスとお値段は大変な事になっていますが、まぁ諦めましょう。

ルールの方はまだ精査できていませんが、基本的なところは前作ほぼ同様。前作経験者であれば、シナリオごとに差分に気を付ければ十分プレイ可能という感触です。

本作を含む「Grand Tactical Series」については、フォーメーションチットによる計画的な部隊ローテーションと、直接指揮チットによるマイクロマネジメントが肝となる面白組織管理ゲーム……という話を「BANZAIマガジン第20号」(→)に書かせていただいたのですが、すでに品切れですね。本ブログでの紹介記事はこちらへ(→)。一念発起して入手した「The Devil's Cauldron」(2008)から十五年あまり。思わぬ長い付き合いになりました。