« BIOS Megafauna : GCS 2011/12/18 | トップページ | フォークランド&南太平洋 : YS秋葉原 2011/12/28 »

2011年N村的ベストウォーゲーム

クリスマスも近づいてきましたので、今年も恒例の「2011年N村的ベストウォーゲーム」を選出しておきます。
選考対象は例によって「2011年に初めてプレイしたゲーム」です。
過去分はこちらから→「2010年」「2009年」「2008年」「2007年

Labyrinth: The War on Terror, 2001-? - GMT Games(*)

プレイ回数9回。2011年に最もプレイしたウォーゲームでもあります。

P500 登場時は「対テロ戦争に皮を変えただけの Twilight Struggle の焼き直しでは?」といまひとつ興味が湧きませんでした。しかし実際に登場してみると、9.11から始まる対テロ戦争の迷宮を見事に再現し、良い意味での「21世紀版 Twilight Struggle」だったのはうれしい驚きでした。

また非対称戦故に複雑化したシステムにもかかわらず、2時間程度で決着のつく手軽さも見逃せません。P500には"COIN"と銘打たれたシリーズ作品も発表されており、Volko Ruhnke は現代不正規戦好きとしては見逃せないデザイナーとなりました。


Fighting Formations: Grossdeutschland Motorized Infantry Division - GMT Games(*)

Combat Commander の Chad Jensen が新たに発表した戦術級ゲームシリーズ。

前作のカードドリブンにも驚かされましたが、本作ではワーカー奪取と時間管理を組み合わせたイニシアチブシステムを披露。ワーカープレイスメントといえば昨今のユーロゲームで盛んに使用されているシステムです。こうした異なるジャンルのシステムを戦術級というガチガチのウォーゲームに投入し、破綻のないシステムに仕上げたのは、Dominant Species や Urban Sprawl といったユーロゲーム風の作品も送り出している Chad Jensen の面目躍如といったところ。構想中の続編にも期待が広がります。

2011年のプレイ回数は5回と少なめですが、来年も引き続き課題ゲームとして取り込む予定です。


台海危機1950 - 戦棋#5(*)

本家 Decision Games 社以外からは初の Red Dragon Rising システムのゲームは、意外にも台湾の出版社から登場。

比較的短期間の戦役を想定した同システムが、10年にわたる長期戦にマッチするのかという危惧がありましたが、蓋を開けてみれば改変されたターン/アクションシステムによりすっきりと解決。連続した小戦役を見事に再現した好ゲームとなっていました。

近くて遠いテーマが祟ったのか、残念ながら日本ウォーゲーム界ではほとんど関心を持たれていない作品ですが、個人的には RDR 派生システムの中では最も評価しているゲームです。


以下惜しくも選外となったのは、オリジナリティあふれるテーマとシステムの Inside the Armor(*), Miranda 先生久々のヒットの When lions Sailed(*), そしてようやくプレイの機会を得た重厚な歴史マルチ Here I Stand(*) と続きます。


来年は去年の課題から積み残しの Serpents of the Seas(*) に Where Eagles Dare(*), そして今後の新作では No Question of Surrender(*), Bloody April(*), Andean Abyss(*) といったあたりが期待のアイテムです。

|

« BIOS Megafauna : GCS 2011/12/18 | トップページ | フォークランド&南太平洋 : YS秋葉原 2011/12/28 »

Labyrinth」カテゴリの記事

戦棋#5 台海危機1950」カテゴリの記事

Fighting Formations」カテゴリの記事

年間ベスト」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2011年N村的ベストウォーゲーム:

« BIOS Megafauna : GCS 2011/12/18 | トップページ | フォークランド&南太平洋 : YS秋葉原 2011/12/28 »