High Frontier 第2版 & Space Race : GGG 2012/05/13

High Frontier 第2版(2011)には、初版(2010)からルール以外にも微妙な差異があることが判明しています。しかし具体的に何が違うのかとなると公式サイトにも明示された情報がなく、BoardGameGeekなどのユーザの報告から断片的に伝わってくるのみです。

誰も確認してくれないなら自分でやるしかないか、ということで、今回このためだけに第2版を入手してみました（馬鹿）。拡張セットは次回作High Frontier Interstellarで更新されることが判明しているため、今回はひとまず基本セット部分のみの確認です。

というわけでゲームマーケット後のGGG例会にて、新旧間違い探しゲームを開催。

Version 2.0? | High Frontier | BoardGameGeek (→)

まずはこのあたりのデザイナー発言を叩き台に。

・プレイヤーマット

カラー化してデザインも変更。手前が第2版です。
この新マットはBGGで公開されています。(→)

・クルーカード

手前が第2版で、最新ルールでは使用しないRescure Podに関する記述が削除されています。
またChinaとUNのロゴが変更されています。
こちらもBGGでの公開あり。(→)

・地図盤：Glory VP

手前が第2版で、こちらもRescure Podに関する記述が削除。
さらに"Place on heroism for a meritous action, as voted on by all players."として新たなGloryが追加されました。

・地図盤：天体

手前が第2版。
VestaのイラストがDawn撮影の画像に差し替え(笑)。
Menoetiusの水が[3]→[4]に変更。
Psycheのサイズが[4]→[5]に変更。
Davidaのサイズが[6]→[5]に変更。
またポスターマップからCallistoとEuropaのサイズが[9]→[8]に変更されていましたが、気づいてませんでした。

・地図盤：航路

右側が第2版。地球近傍で2カ所、L3からLEOへのAerobrake経路と、HEOからL1への経路が微妙に変更されています。とはいえプレイ上はほとんど変化がありません。

また拡張マップとの航路接続が改善されています(笑)。基本マップ下側が第2版です。

・パテントカード

基本セット収録分のカードには差異がありませんでした。
拡張セットのカードについては「見たことがないイラストが含まれていた」との目撃情報がありましたが、今回は拡張新版を入手していないため未確認です。ルール巻末の技術情報には差異がありませんでしたので、イラストのみの変更でしょうか？ 情報求む。

Space Race : High Frontier - Sierra Madre Games(→)

などと間違い探しを済ませたのちに、スペースレース3人戦を開催。

Metastable Helium & Ultracold Neutrons (5+1/1)の国連、Vortex Confined(6/2)の清水建設、Pondermotive VASIMIR & Superconducting Adductor(3/1)の中国（Ｎ村）と出揃った終盤戦。国連の有人探査機がCeres工場を出発したのを皮切りに、清水・中国も相次いで土星圏へと発進。

順調にTitanへ到着した国連機に対し、清水建設の原子力ロケットは発進直後に太陽フレアの直撃を受け故障脱落。残る中国は、貧弱な推力を強引なホーマン軌道遷移と大気制動で挽回。国連に1ターンの遅れでTaitanに到着します。しかし国連機は、帰路も順当にイベントをクリア。そしてHerthaで燃料を補給する中国に先んじて、地球直行ルートで帰還に成功。結局主機の地力に勝る国連が、2ターン差で勝利を納めました。プレイ時間は3時間強でした。