Joan of Arc's Victory : GCS 2014/03/23
ベトナム戦争に続いては、マッコイ氏提供の百年戦争ゲームを対戦。
Joan of Arc's Victory - Turning Point Simulations(→)
マッコイ氏提供。ジャンヌ・ダルク登場後のオルレアン解放戦から始まる、百年戦争作戦級ゲーム。
マップはロワール河から英仏海峡、東はランスまでの北フランスを収録。1ターン1か月。指揮官、騎兵スタックのみ移動できる兵科別戦力ポイント。ZOCなしメイアアックに、攻囲戦あり。補給範囲は味方都市から3ヘクス以内、で説明はほぼ終了。Punic War(SPI)をちょっと複雑にした程度の、オーソドックスな前近代作戦級ゲームです。大雑把な勝利条件としては、ランス、オルレアンの攻略が両陣営の目標となります。
今回のN村はイングランド、ブルゴーニュ連合軍側を担当。順当にオルレアンを解放したジャンヌ率いるフランス軍主力は、北上してシャルトルを攻略。対するイングランド軍は、ベットフォード公の主力をパリへ、別働隊を西部に迂回させてフランス軍の隙をうかがいます。
そして注目のシャルトル攻略後のジャンヌ行方でしたが、ここにきて「パリ進軍」の強制イベントが発生。もとよりシャルトル~パリルートを指向していたフランス軍でしたが、相次ぐ勝利による熱狂のまま、準備不足でパリへの進軍を開始します。
さすがにこの進軍は拙速で、パリを守るベッドフォード公は、劣勢ながらセーヌ河を盾に野戦に応じる構え。パリの攻囲を阻みます。さらに別働隊が、ジャンヌへと合流を急ぐフランス軍支隊を相次いで撃破。シャルトルへと迫り、ジャンヌの背後を脅かします。
孤立の危機にさらされたジャンヌは、渡河攻撃とならない東側からパリを攻略すべく、セーヌ河を渡河。劣勢なベットフォード公は城内に退いて攻囲戦が始まりますが、最初の攻囲を辛うじて持久することに成功。賭けに敗れたジャンヌは、シャルトルの補給範囲を外れて補給切れに陥ります。
このチャンスに、イングランド、ブルゴーニュ連合軍は総反撃を開始。南から駆け付けたブルゴーニュ軍が補給切れのジャンヌを撃破し、パリを解放。別働隊もシャルトルの攻略に成功します。こうして連合軍の南下が開始されたところで、主力の壊滅したフランス側が投了。ゲーム半ばでイングランド側の勝利に終わりました。プレイ時間はインスト込で2時間弱。
Turning Point Simulationsのゲームは初プレイなのですが、SSシリーズ的な入門ゲームを狙っているのかな、という印象。移動できるスタックも少ないため、プレイは非常に手軽です。ゲームとしては補給範囲の関係で、ロワール河とセーヌ河のギャップをいかに乗り越えるかが勝負どころのようです。イベントも強烈ですが、簡単なゲームだけに理詰めでプレイすると手詰まりに陥りそうですので、「ジャンヌだから仕方ないな」といったところ。いずれにせよこのテーマの作戦級ゲームは珍しいので、埋もれた佳作ではないでしょうか。
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