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Terrorist Hunt : ソフィアゲームクラブ 2014/06/14

Labyrinthに続いては、最新COIN作戦ゲームのインストプレイも開催。

Terrorist Hunt, BCT Command: Kandahar - MCS Group()

こちらもmarscrunch氏へのインスト戦。シナリオは連合部隊がカンダハル州内のアルカイダ拠点の攻略に着手した、Terrorist Huntを選択。

N村の担当は反政府側。序盤に「訓練キャンプ」Trainning Campをすべて配置しきると、これを守って「アルカイダ支援」Support Al Qaedaの戦略で継続したVP収入を確保します。

追い上げるmarscrunch氏の連合側は、序盤の迷走でシステムを把握すると、強力な野戦部隊を配下に収めた司令部によるゲリラ討伐遠征を開始。付帯的損害に苦しめられながらも反政府側の民兵を蹂躙すると、その足で反政府側SWET/Netを次々と解体。「対反乱作戦」Counter Insurgency戦略による得点を重ねます。

Bctck_2014061401a

さらに反政府側SWET/Netの掃討を終えた連合軍は、続けてアルカイダ訓練キャンプの攻略に着手。対する反政府側も、貴重なVP源を削られてはたまらんと、野戦司令部の編成を決断。こうしてパキスタン国境地帯での決戦か、というあたりで補給ルールのミスが発覚。全15ターン中8ターンが経過したところで時間切れ終了となりました。プレイ時間はインスト込みで2時間ほど。

というわけで坂戸に続けて2戦しての感想ですが、どうも根本的にアクション数が少ないのではないか、という印象です。本ゲームでは、各ターンのアクション数となる手札の枚数は、登場している司令部の数(C2値)に設定されています。したがって各司令部のアクション数は、平均して毎ターン1回以下。盤上のアクション以外に使用される手札もありますので、実際はこれ以下となります。

自分の戦略に加えて、相手の戦略を予想したカウンター・アクションを併せてデッキメイクを悩むのが、Bulge 20で登場したスタッフコマンド・システムの醍醐味です。しかし本作では、アクション数があまりにも少ないため、自陣営の戦略か、相手の妨害のいずれかに特化するのが精一杯。肝心の要素が損なわれてしまっているのではないか?という懸念があります。

またCOINテーマの肝であり、その設置と解体のルール上も多くのページが割かれているSWET/Netマーカーが、ゲーム進行上さほど大きな意味を持たないのも問題です。設置してもメリットが少なく、解体されれば相手の得点となりますので、新設や再建するゲーム上のモチベーションが湧かないのはCOINテーマとして問題でしょう。

というわけで、MirandaとTrainがお互い好みの要素を持ち寄ったものの、摺合せの段階で齟齬をきたしている、というのが現時点での評価です。視点は面白いが詰めが甘い、といういつものパターンです。とはいえ改善点は見えましたので、次回はローカルルールによる修正を試してみたいと考えています。怖いもの見たさの人柱は引き続き募集中です。


◆改善用ローカルルールメモ

統合作戦カードの手札上限をC2値の1.5倍(切り上げ)とする。※アクション数の増加
シナリオ指定を除き、使用した目標カードは捨札にする。※引きこもり防御戦略の防止
会戦時の戦術優位点に、会戦地域の味方SWET/Net数を追加する。※SWET/Netのテコ入れ

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