The Rise of Rome : SoGC 2016/10/29
先日のAngola会に引き続き、旅団長様のお誘いによりこれまた長年の懸案であるPax Romana会に参加。
Pax Romana - GMT Games(→)
Richard Bergの2006年作品。西方ではピュロスのイタリア遠征が始まり、東方ではイプソスで後継者戦争に一応の決着がついた紀元前300年頃から、カエサルのガリア戦争が終結した紀元前50年頃まで。ローマ、カルタゴ、ギリシャ、オリエントの四勢力が、1ターン25年で地中海世界の覇権を争うマルチゲーム。テーマはN村のストライクなのですが、50ページ近い重厚なルールに阻まれ、長らく対戦の機会に恵まれなかったゲームです。
システムは勢力毎のチット引きアクティベーション。各勢力は1ターンに4枚の活性化チットを持ちます。活性化した勢力はイベントカードを引いたのちに、1回の大規模移動(スタック単位)と、2回の町・都市建設&小規模移動(単独ユニット)を実施。移動は「1d6+指揮官の作戦能力」を移動力として、攻撃(1MPで実施)を交えて実施されます。
このあたりの指揮官単位の複数回活性化のシステムは同じBergの前作、The Ancient World(2003)シリーズに通じるものがあり。スケールはまったく異なりますが、The Ancient Worldの全体を簡略化し、特別ルールをカードに追い出したような印象を受けました。とはいえBerg先生恒例の、歴史的背景に関するこだわりは何時ものごとく。重厚なルールも半分は特徴的なイベントや勢力に関する特別処理で、基本的なエンジンは至ってシンプルなゲームでした。
Pax Romana - The Rise of Rome
今回プレイしたのは、第1ターンから全期間をプレイするメインシナリオ。N村はセレウコス朝シリアとプトレマイオス朝エジプトを併せた勢力である「東方」陣営を担当しました。同勢力は周辺に蛮族も少なく側背を気にする必要がない反面、毎ターン後継者戦争の延長戦勃発のロール(確率1/3+)を実施する必要があります。これが発生した場合、2ユニットしか存在しない東方指揮官のうち、一方をギリシャプレイヤーが操り、もう一方に会戦を仕掛けるという恐ろしいイベントです。
今回は運よくこのイベントが発生せず、2代にわたるセレウコス朝指揮官(1ターン25年のため、指揮官は毎ターン入れ替え)が小アジアの大半を切り取り。また増強されたエジプト海軍が、軍勢の過半をすり潰す強襲でロードス島の攻略に成功。東地中海でアレクサンダー大王の後継者として名乗りを挙げたところで、第3ターンで時間切れ終了。プレイ時間は6時間ほど。
また西方では、直接対決を避けたカルタゴとローマが、それぞれヒスパニアとガリアへと遠征。特にローマは第3ターンにはブリタニアまで平定する大勢力へと成長。またピュロスをドナウ方面へと向かわせたギリシャも、トラキアからイリリアまでの蛮族を平定。これから各勢力の衝突か、というところで今回は終了となりました。
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