Kasserine Campaign : YSGA 2016/11/13
今月のYSAGでは10名近いOCS班が集結したため、大型卓でのOCS新作体験&インスト会を担当。
Tunisia II - MMP(→)
アルジェリア東部とチュニジアを舞台に、北アフリカ戦役最後の半年間を扱うOCSシリーズ第2作、"Tunisia"(1995)のリメイク。全体のコンポーネントやシナリオ構成は旧版を踏襲していますが、グラフィックの刷新に留まらず、マップ、ユニットとも最新の情報でリメイクされています。個人的には珍しいnarrow gaugeがなくなってしまったのが寂しいところ。
※2016/11/14 追記:Guderian's Blitzkrieg. Enemy at the Gatesに続く3作目でした。
またコンポーネントだけでなく、ゲームの専用ルールも全面的に書き改められています。当初は旧作にパッチを当てるだけでプレイできるのでは、と気楽に考えていたのですが、思った以上に項目自体の変更が多く、結局訳し直す羽目になりました。特に補充の処理など、旧版より同時期に発売されたSicily IIとの共通点が多いなという印象です。
というわけで"II"を冠するだけのことはあるリメイクとなりましたが、適度に険しい戦場で、ほどほどの規模の機動戦が繰り広げられるという、旧版の取り回しの良さは健在。個人的にはKoreaと並んで、現在流通している中ではOCSの入門に最適なゲームだと考えています。
S4: Kasserine Campaign
今回は初心者2名を含む6人戦ということから、カセリーヌ戦から始まるキャンペーンシナリオで、カセリーヌシナリオの勝利条件を用いたインスト卓を開催。両軍ともベテランと入門者が前線をプレイし、それぞれ兵站兼インスト担当がサポートするという緩めの布陣です。N村は連合軍兵站&第8軍を担当しました。
結果は第1ターン先行の枢軸軍(枢軸先行のオプションを使用)が、カセリーヌ峠に大穴を開けたものの、続けてダブルムーブを取った連合軍が部隊をかき集めた縦深防御に成功。カセリーヌ方面の攻勢は竜頭蛇尾に終わります。
また北部では、強引な攻勢に出た英第6戦車師団がチュニスまで3ヘクスにせまるという、連合軍優位の展開。対する枢軸軍も、ベテランらしい秘孔をついた反撃で英軍先鋒を孤立させ、一息ついた第2ターン終了で協議終了となりました。ちょっとインストプレイには規模が大きかったようで、おとなしくカセリーヌシナリオにしておけば良かったか?というのが反省点。
余談ながらN村の担当した英軍第8軍は、第1ターンから1/3の確率で東端から登場するのですが、今回は一発目の判定で登場。とはいえリビア側には補給の要となる鉄道線がなく、マレスラインを迂回しようにも補給範囲を延長する司令部が必須。肝心の司令部が登場するのは4ターン目いうこともあり、先鋒の第7戦車師団が前哨陣地を蹂躙しただけに終わりました。
Tunisia II閉会後は、一部で注目のBios: Genesisのお試し会を開催。YSGAシエラ班の反応はまずまず、といったところ。余談ながらエッセンで売りまくった結果、日本向けの在庫は一桁だそうで。欧州市場恐るべし。
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