Kampfgruppe Peiper : 猿遊会 2017/09/30-10/01
今年の猿遊会の出し物は、今期絶賛プッシュ中のBattalion Combat Seriesの第1作。
例によって開催中は本作のプレイにかまけていたため、来場されたゲーマーの皆さんとは挨拶もままならない状態でしたが、主催のたかさわ様以下、猿遊会参加者の皆様、今年もお疲れ様でした。
Kampfgruppe Peiper, Last Blitzkrieg - MMP(→)
FORGER氏提供。第6SS装甲軍の序盤戦を扱ったシナリオ。北東マップを使用し、攻勢2日目の12月17日から21日までの5日間。歩兵部隊による初期攻撃が失敗し、パイパー戦闘団が戦線の間隙を無理やり突破を試みるところからゲーム開始となります。マップ1枚で5ターンと一見ミニシナリオにも思えますが、両軍とも多数のフォーメーションが登場する重厚なシナリオです。今回は実況しながらのプレイとはいえ、二日間のプレイで第4ターンまでのプレイとなりました。
今回はほぼフォーメーションの活性化ごとに実況していましたので、詳細なゲーム展開はそちらへ。大まかな流れとしては、パイパー戦闘団の米軍後方への浸透から、第12国民擲弾兵師団の幹線道路の打通攻撃、そしてそこからの第1SS装甲師団の突破と、独軍にとって理想的な連携が成功。第2ターンにはあっさりとMalmedyが陥落してしまいます。
しかし突破穴に多数の独軍フォーメーションがなだれ込んだ結果、各フォーメーションの展開エリアと後方連絡が交錯。この指揮と兵站の混乱により、突破後の独軍の動きは意外に鈍く、米軍はかろううじてMalmedyからStavelot, Trois-Pontsに至るWarche川対岸に第30歩兵師団、第82空挺師団を布陣させることに成功。
終盤はグライフ部隊の投入により橋梁爆破が失敗したStavelotと、背後に米軍3個師団の連絡線を要するElsenborn Ridgeの攻防が焦点となりましたが、いずれも米軍が防衛に成功。Warche川沿いの戦線が固まった第4ターンで、協議終了となりました。勝利条件的には引き分け、または米軍辛勝といったところです。
序盤の大突破のように毎ターンのぶれ幅は大きいものの、陰謀ルール的なものがほとんどないにも関わらず、落ち着くところに落ち着くのは流石。また今回のプレイでは、本シリーズルールの特徴である後方連絡線の状態による活性化の変動、そして戦車部隊と支援部隊による射撃戦が今回の展開に大きな影響を与えることになったのが素晴らしいところ。特にStavelotに至る渓谷を挟んでの、第9SS装甲師団の戦車部隊と米軍第117連隊第2大隊との射撃戦は、支援システムの面目躍如でアルデンヌ戦らしい演出になりました。またElsenborn Ridgeの防衛戦では、最終的には塹壕を出た米軍第1師団の反撃で勝負が決まったところなど、「防御側こそ攻撃が必要」というOCSにも通じるDean Essig流を感じた一戦でした。
"5.5 Kampfgruppe Peiper", Last Blitzkrieg, MMP - AAR, 猿遊会 2017
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