Colonial Twilight : GGG 2017/10/08
初夏に届いていたCOINシリーズ最新作ですが、今シーズンの新作ラッシュに呑まれて夏一杯の塩漬けに。猿遊会も終わったところで、ようやくプレイに着手しました。
Colonial Twilight: The French-Algerian War, 1954-62 - GMT Games(→)
アルジェリア戦争を題材としたCOINシリーズ第7作。そして今作は、シリーズ初となる政府軍(フランス)、反政府勢力(FLN:アルジェリア民族解放戦線)との完全な2派閥ゲームとなっています。
COINクラスタの間では、ゲームバランスを完全にプレイヤーに委ねていた本システムが、真っ向勝負の2人戦に耐えられるのか?という危惧の声がありました。しかし2人用に改良されたイニシアチブ・システムにより、プレイの感触は上々。このあたりのデザインは流石はBrian Train、といったところ。早い段階から本シリーズに関わり、またアルジェリア戦争のウォーゲームを多数手がけていただけのことはあります。また本作の成功により、通常の2陣営対立テーマへのCOINシステムの展開の道が開かれたわけで、シリーズにおけるエポックメイキング的な作品になるのは間違いのないところでしょう。
また今回はFORGER氏をお相手に、ほぼ直読みでショートシナリオを動かしてみたのですが、上記のイニシアチブ・システム以外は特に捻ったところはなし。恒例のOP/SA表さえ読めれば、意外にあっさりとプレイできたのは助かりました。3プロパガンダ戦のショートシナリオで、プレイ時間はほぼ3時間でした。
ちなみにN村は政府軍(フランス)を担当したのですが、オペレーションの「掃討」と特殊アクションの「中立化」のコンボにより、本シリーズの政府軍には珍しく移動&攻撃が可能で大変重宝しました。しかしこの「中立化」アクションは、住民感情を反政府に追いやるという両刃の剣。政府側が勝利するためには、例によって軍民共同の長期的な民生活動を伴った「寛容なCOIN」が重要なのですが、こうした即物的な「残虐なCOIN」のオプションが用意されているあたり、まさに50年代の対叛乱作戦とひとり感心していたのでした。
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