Genesis : 旅団長会 2018/01/20
今年最初の旅団長会は、長らく懸案のPaxシリーズ(RHB)から。
ちなみにウォーミングアップにThe Last Spike(COL)をプレイ。オリジナルが40年前(1978)とは思えない、手軽な良作でした。
Genesis: Empires and Kingdoms of the Ancient Middle East - GMT Games(→)
青銅器時代後期(1700-1200BC)のオリエントを舞台に、バビロニア、アッシリア、ミタンニ、ヒッタイト、エジプトの各王国の抗争をテーマとしたマルチゲーム。デザイナーはRicherd Berg。共和制ローマ時代の地中海世界をテーマとした前作、Pax Romanaのシステムを使用しています。
とはいえBerg先生こだわりの特別ルールが満載だったPax Romanaと比較すると、良くも悪くも「わかっていない」時代だけにルールは少なめ。前作の経験から身構えていたのですが、思ったより気軽なゲームに仕上がっていました。またルールブックに随時挿入されている言い訳(デザイナーズノート)も健在。安心のRHB節です。とはいえ各勢力が毎ターン4回活性化するPaxシステムですので、プレイ時間は手軽とはいいがたく、今回も全10ターン中4ターンのプレイに半日を要しました。
今回は東端のバビロニア抜きの4人戦。N村はエジプトを担当しました。エジプトは唯一の海輸能力を持つ勢力であるものの、当時の技術的制約から輸送できるのは友軍港湾間のみ。そしてエジプト国外の最初の港湾都市はTyreで、カナンの諸都市を平定してそこにたどり着くまでがまず大変。しかし一旦パレスチナ沿岸に足場を築くと、本国で動員した兵力を一気に送り込めるため、大変強力です。それだけに沿岸を荒らしまわるNPC勢力「海の民」の標的となるのは避けられず、また本国との連絡線に位置するカナン諸都市の動静に一喜一憂する立場であります。
プレイの方といえば、今回は中央に位置するミタンニ王国が、ヒッタイト王国の隙をついてUrgatで地中海にまで進出する大国化。周辺各国が「隣接するPC王国はミタンニだけ」となるほどの威容をオリエントに轟かせます。これに対し、各国が反撃を開始しようというところで残念ながら時間切れ。
VP的にもミタンニ優勢ながら、周辺各国もそれを射程にとらえた僅差で続いており、4人プレイのバランスは悪くなさそう。序盤の周辺中小勢力の平定から、大国の最終決戦に至る流れは、お馴染みの「戦国大名」ともよく似たプレイ感。人数を集めるのは難しそうなテーマですが、3ターンの終盤戦シナリオなどはなかなか面白そうな感触です。
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