ASAT: Orbital Combat
イントロダクション
ASATは近未来における軌道戦闘をあつかったゲームである。本作にはフォールフィールド、未来のエネルギー兵器、ワープドライブ、反重力、異星人のいずれも登場しない。軌道の高度と速度は、地球を基準とした周辺宇宙が描かれている。ゲーム内の1ターンは実際の60分に相当する。
本ゲームの目的は相手プレイヤーの宇宙機を破壊することである。宇宙機には有人の戦闘艇と、無人の衛星が存在している。衛星は地球上の戦闘の通信、広報、警戒を支援しており、本ゲームの主要な目標となる。
衛星は他の衛星(キラー衛星)や有人戦闘艇により破壊されうる。これを妨げるため、キラー衛星と戦闘艇は味方の宇宙機を守るため、他の宇宙機と交戦することになる。
戦闘艇は、敵の宇宙機を撃破するために地球上から打ち上げられる有人の宇宙機である。これらは推進剤や弾薬が欠乏した場合、補給のため再び大気圏へと帰還する。
ASATでは戦闘における損害判定に「ダメージポイント」を使用していない。機体に対する各命中は、損害を受けたコンポーネントに致命的な損傷をもたらす。宇宙機が破壊や無力化されるかどうかは、どのコンポーネントが損害を受けたかにより決まる。重大な損傷を受けた機体は、戦闘を続行することができるかもしれないが、大気圏に帰還させられる場合や、永遠に地球軌道上を漂うことになるかもしれない。
ASAT - ルールブックより
ASAT: Orbital Combat - Paper Forge(→)
一年ほど前、BoardGameGeekでSFウォーゲームを漁っていた際に偶然目にした本作。思い出して入手してみたところ、SF者のツボを押さえた、SFウォーゲーム史の狭間に埋もれさせるには惜しい佳作でした。
おおむねプレイ可能なところまで和訳が終了しましたので、勢いのままにtwitter上でレビューをアップ。今週のソフィアゲームクラブでもも、一人黙々とソロプレイを繰り広げてきましたので、AARと併せて紹介いたします。
というわけで、以下は手抜きにtwitterより。副読本は谷甲州「軌道傭兵」と思いましたが、ここはあさりよしとお「アステロイド・マイナーズ 2」でよろしくお願いします。宇宙戦闘機、ロマンですよね。
⚡️ "ASAT: Orbital Combat - レビュー&AAR" https://t.co/D5Y7sFFjFU
— N村 (@enumura) 2018年6月17日
ちなみにレビューでは褒めてますが、DTPゲームらしくいろいろな部分がザルです。特に販売サイトでもユーザに指摘されているように、行動順序に関する明確化は必須でしょう。またミサイルの飛翔ルールもタイプごとに別にするのではなく、もっと共通化できるだろう、などツッコミどころは色々とあります。
とはいえそれを補って余りある、オリジナリティあふれるシステムでした。
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