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LC:IP, Mirror Image : GCS 2023/10/29

対戦予定もなかったため、BCS新作「Valley of Tears」のソロプレイでも広げられれば、というテンションで参加した坂戸例会日曜の部でしたが、そこには思わぬ来客が。ひさしぶりに沿岸戦闘団ブートキャンプが開催されたのでした。

戦間期のアメリカ海軍大学のウォーゲームでは、不測の事態に対応するため日本、イギリス、ドイツなどのさまざまな艦隊を仮想敵としたゲームがプレイされた。しかしプレイヤーの戦術的な意思決定を探求することを目的とした一部のシナリオでは、こうした戦力差を配した均等な戦力でのプレイもおこなわれていた。本シナリオは同様の目的のため、公平で競技的な戦場を舞台に、優れた計画と戦術的思考の重要性をプレイヤーに強調するものである。 -「Mirror Image」デザイナーノートより。

 

Mirror Image, Littoral Commander: Indo-Pacific - The Dietz Foundation ()

というわけで本日のゲスト、I氏との対戦です。お題はデザイナー氏謹製の追加シナリオで、台湾本島を演習場に両陣営とも完全に同一編成の海兵隊2個TF(ざっくり沿岸戦闘チーム(LCT)と沿岸防空大隊(LAAB)相当に、支援のDDG(X)1隻)を担当。上記のデザイナーノートで謳われているように、両軍イーブンな条件での競技的なシナリオとなります。ダウンロードはこちらから。()

Lcip-me-2023102906a

というわけで互いの編制は同一なのですが、面白いのがJCCのドラフト要素。このシナリオでは双方が海兵隊のデッキを使用するため、主導権側から2枚ずつ、交互にカードを取得してゆく設定となっています。相手が取得したJCCが筒抜けとなってしまう問題はありますが「相手がそのカードを取ったなら」という駆け引きも生まれるのが面白いところ。ひとつのデッキを強要しなければならないという問題点を逆手に取った、ユニークなルールでした。

対戦の経過の方は、N村率いる緑軍は引いた布陣で「MIG」と「G/ATOR」で守りを固め、「F-22」で敵のCAPを相殺して「MUX無人機」と「MIG」の戦術ネットワーク攻撃で敵の対応力を削りつつ、ジャブで敵の高価値目標をあぶりだしたところで「戦術サイバー攻撃」での決定的な一撃を狙う、という持久戦志向のカウンター戦略。

対する青軍I氏は、序盤からDDG(X)への対艦ミサイル戦を挑む積極策。緑軍もG/ATORの迎撃力でなんとかこれを凌いでいたのですが、超音速無人攻撃機が投入されるにいたりついに緑軍DDG(X)が沈没。青軍の先制点となります。しかし緑軍も一連の攻撃で露となった青軍HIMARSを仕留め、対砲兵射撃の応酬による一進一退で演習は中盤戦へ。

ここで転機となったのは、青軍防空小隊の位置を突き止めた緑軍による戦術サイバー攻撃。HIMARSのATACMSと、機械化歩兵の徘徊兵器による連続攻撃でこれを撃破した緑軍は、傘を失った青軍の部隊をいくつか仕留めると自陣側に速やかに撤収。追い込まれた青軍も、「E-8C」による長距離索敵からの「B-1B」の爆撃というコンボで逆転を目論みましたが、ここまで鳴かず飛ばずだったF-22がJ-STARSを仕留めてやっと本領を発揮。緑軍の逆転逃げ切り終わりました。

感想戦では独自に「Littoral Commander」の全シナリオをプレイしたというI氏からの興味深いお話も伺え、突発でしたが充実した内容のセッションとなりました。ご対戦ありがとうございました。

追伸

自作シナリオ「Hold the Line (Light)」を含むファイルはこちらから。()

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コメント

対戦ありがとうございました。LCはぼろ負けしてしまいましたが、帰ってシナリオを確認して、VP計算について「艦艇は2VP」との記載に気づき、少しだけ慰められました^^;
また、日本機動部隊のPC利用のブラインド戦にもお付き合いいただき、こちらもありがとうございました。
それぞれ、ルール・シナリオ・プログラムを修正して試してみるつもりです。
また、ご意見を頂ければと存じます!

投稿: I | 2023年10月31日 (火) 00時38分

こちらこそ、ご対戦ありがとうございました。
得点は見落としておりました。ご指摘ありがとうございます。
またSNSでデザイナー氏と本セッションの話題となり、Connectionsでお会いした関係者に"What a small world. Please tell him I say hello."とのことでした。
機会あればまたよろしくお願いいたします。

投稿: N村 | 2023年10月31日 (火) 00時45分

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