Bios Earth, High Frontier 4 All : GCS 2024/01/28
昨年末からの地球史キャンペーンも、年が明けてようやく最終戦に到達。
Bios Earth, High Frontier 4 All - ION Game Design / Sierra Madre Games (→)
地球史生命・文明史ボードゲーム4作連結キャンペーン「Bios Earth」の最終第4戦。「High Frontier 4 All」では、21世紀相当の人類(本キャンペーンでは自意識を持つ知的生物の総称)の宇宙進出からスタートし、およそ半世紀にわたる太陽系の資源開発をプレイします。今回のゲーム仕様は「Core Game」に政治モジュール「M0」を追加した4サイクル戦です。
今回は第3戦からの引継ぎ要素による初期リソースの底上げから、各陣営とも順調なスタートダッシュ。プレイ中には10年にわたる「High Ftrontier」の経験でも珍しいトラブルやムーブも発生したのですが、最終的にはほぼ横並びの得点でゲームが終了。過去点やプレイ中の気まぐれなムーブによる1VPが勝敗を分ける接戦となりました。
というわけで、各種族・文明の設立した宇宙開発団体の半世紀の歩みは以下の通り。
◆N村「北海宇宙事業団(ノース)」ゲーム1位(28VP)/キャンペーン1位(31.5VP)
「生命の本質はエントロピー」→「三葉虫」→「夜行種」→「産業文明」→「個人ベンチャー系宇宙開発企業」と進化してきた節足動物。必殺技は気合と根性で宇宙機の不具合を解決する「スクラムトラブルシューター」。
ご先祖譲りの探査能力(クルーのISRU値にボーナス)により、人類初の地球外工場を小惑星ヘルタに建設。しかしこの工場の新型コンポーネントを受領するために派遣された第2次遠征隊が、史上空前のコロナ質量放出により遭難したのが不幸の始まり。続くフォボス&ダイモス、木星先行トロヤ群ほかの資源探査にすべて失敗。20年にわたる迷走の末、土星系に到達してようやくタイタンに資源を発見して工場を設営。工場数でトップは難しいかと思われたのですが、最終ターンに木星フライバイからの地球大気減速で強引にタイタンから帰還した遠征隊の功績(帰還グローリー3VP)で第4戦首位に。塞翁が馬の逆転勝利となったのでした。宇宙時代は外骨格!
◆Forger氏「舞茸建設(清水建設)」ゲーム2位(27VP)/キャンペーン2位(29VP)
※以下組織名はカニ的主観による適当命名です。
「生命の本質は自己複製」→「単細胞生物」→「共生菌類飛行種」→「政治文明」→「ゼネコン企業」と進化してきた、昆虫共生菌類。必殺技は集合意識による無限の開発リソース「スカンクワークス」。
節足動物に続いて小惑星ヒギエアに地球外工場を設立。その後も堅実に大型小惑星を狙って第2サイクルに準惑星ケレスに、最後の第4サイクルにはミネルヴァに工場を建設。工場数最多で太陽系開発を牽引しましたが、C型工場が乱立したため工場時価的には伸びず。1VP差の2位となりました。
◆YMD氏「軟体匿名有志連盟(アノニマス)」ゲーム2位(27VP)/キャンペーン暫定3位(28.5VP)
「生命の本質は代謝」→「腹足類」→「飛行種」→「文化文明」→「技術共有集団」と進化してきた軟体動物。必殺技は安価な解決策を集合知で議論する「オープンソースFINAO」。
今回の台風の目。探査船の派遣は最後発となったものの、満を持した大型遠征隊は第2サイクル中盤にタイタン上空に到達。しかしここで史上空前のコロナ質量放出が発生し、巡航スラスターと探査ユニットの動力を喪失。土星圏で太陽フレア被害が発生したのは、10年以上の本作のプレイ経験でも初めての経験です。ここでタイタンの探査を諦めた遠征隊は、補助化学ロケットで第7衛星ヒペリオンに着陸。クルーの予備機材で現地に資源を発見すると、こちらに工場を展開します。遠征隊は第4衛星ディオネに遠征したのち、ヒペリオン基地への着陸に失敗して未帰還となりましたが、最終サイクルに派遣された第2次遠征隊が前隊のデポの資材を活用してディオネ工場の建設と第12衛星ヘレネの資源探査に成功。これで菌類に追いつき、第4戦は同点2位に滑り込みました。
◆HA氏「亀民共和国航天局(中国)」ゲーム4位(22VP)/キャンペーン4位(22VP)
「生命の本質は(細胞)膜」→「後口生物」→「装甲種」→「政治文明」→「権威主義的国家」と進化してきた脊椎動物。プレイ中は毛皮毛皮と連呼していましたが、設定は装甲種でした。すいません。カニには脊椎動物の区別がつかないんです……。必殺技は集団の利益のためなら多少の犠牲は顧みない「不法行為」。
引継ぎボーナスで底上げされた初期配置リソースを投げ打ち、第2ターンに火星に到達したという空前の速攻ムーブからのスタート。その後は枯渇したリソースの補充に四苦八苦していましたが、地道に資材を送り続けて第3サイクルまでに火星にふたつの工場を建設。さらに最終第4サイクル、面白がった各陣営が知恵を持ち寄った結果、最終ターンに火星大気減速からのパラシュート降下で第3工場の資材を輸送、建設できるムーブが成立。これに成功すれば第3工場とコロニーの追加得点(+8VP)で第4戦逆転首位、キャンペーンも2位に浮上という一手だったのですが、起死回生の降下ポッドはパラシート事故であえなく遭難。オチがついたところで第4戦終了となったのでした。
◆地球史40億年
というわけで地球史キャンペーン総合得点は節足動物、共生菌類、軟体動物、脊椎動物の順位となりました。地級史シリーズ最新作の「Interstellar」もリリースされましたので、やろうと思えば続けてプレイできなくもないのですが、今回のキャンペーンはここまで。年をまたいだ3ヶ月がかりの46億年、お疲れ様でした。HF4Aモジュール戦もプレイ可能な猛者が揃いましたら、また雑に開催させていただきます。
地球史生命・文明史ボードゲーム4作連結キャンペーン「Bios Earth」- AAR(最終第4戦:太陽系進出編終了) https://t.co/poG61TRzsq 完走お疲れさまでした。長いです。
— N村 (@enumura) January 28, 2024
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