HF4A, Future Game (M0124+JS) : GCS 2024/02/25
今月の土曜坂戸は「Matrix Game」活用検討会にどっぷり漬かっていたN村です。
そして翌日曜日は、積み残しの新作人柱会を開催してきました。
Future Game (M0124+JS), High Frontier 4 All - ION Game Design / Sierra Madre Games (→)
今回は新作モジュール「M4 Exodus」の動作確認人柱会。ゲーム仕様は紛争モジュール(M3)を除いた、いわゆる全部入りフューチャー戦。これを同じく新作「Tools 1」収録の「Jump Start」の動作確認も兼ね、同バリアントの「フューチャー戦設定(B2)」の初期設定を使用しました。
このT1B2設定では、各プレイヤーにスラスター、ロボノーツ、リファイナリーが稼働組み合わせのパテントカードのセット(ジャンプスタート・スタック, 5-7枚)が最初から配布されるほか(B1設定)、地球圏ホーム軌道に稼働状態のバナール1機、ケレス圏の大型小惑星/準惑星にクレイムと工場のセットを追加した状態でゲームを開始します。代わりにゲーム期間は2サイクル分短縮され、フューチャー戦であれば5サイクルの設定となります。
「バナールか探査かグローリーか」という序盤戦略の楽しみはスポイルされてしまいますが、初手からロケットを飛ばしての探査や、ET工場での黒カード生産に着手できるスピード感はこれはこれで面白い。今後のモジュール戦のインスト(ショート2サイクルまたはミドル3サイクル)は、この設定でプレイするのがよさそうです。また経験者同士であれば、丸一日でフューチャー戦5サイクルは十分完遂可能な感触でした。
というわけで今回は、ナイジェリア国家宇宙研究開発機関(Forger氏)、ロスコスモス(YMD氏)、アノニマス匿名集団(N村)での3人戦。アノニマスの初期拠点は太陽-地球L5の癌病院バナールと小惑星ルテティアの工場。大富豪相手の高額医療で稼いだ資金で、太陽系開発をもくろみます。また引き当てた「ジャンプスタート・スタック」は、探査能力(レイガン2)は高いものの、低推力(4)かつ太陽光利用のスラスターがネックの「私を太陽に落とさないで(Don’t Let the Sun Go Down On Me)」セット。肝心の小惑星帯での機動力のなさには泣かされましたが、地球圏の小惑星に顧客を送り届ける温めのコントラクトには重宝しました。
ゲームの展開は序盤は各派閥ともインフラ構築で手いっぱい。新要素のコントラクトも「片手間に手を出すのは無理では?」という様子でしたが、黒カードで強化された宇宙機が回りだすと受注競争も発生する事態に。インストに時間を割いたため実質半日の3.5サイクルで協議終了となりましたが、3派閥合計で8個のコントラクトを受注し、7個を達成。ETホームバナールもベスタとキロンに登場。各派閥ともコロニストへの強化インプラントとプロモートを達成し、達成可能なフューチャーはあるのか?という検討段階に到達。またアノニマスのベスタ・バナールでGW級スラスターが建造されたことで、恒星間探査植民プロジェクト「エクソダス計画」のドックとアイソトープ取引所(アイソバンク)も登場。ひとまず新モジュール各要素の動作確認は実施できました。
またM4のメインコンテンツとなるお使いミッション「コントラクト」は、ゲーム的には「落札した納期で指定目標にモジュールを送り届ける」という単純なものながら、わかりやすいドラマを生む期待通りの新要素でした。特に高難易度契約はマッチするプレイヤーが限られるため、余裕を持った納期で順当に達成されるのに対し、低難易度契約は短納期入札合戦となり、むしろこちらのほうが事故が多いのが面白いところ。今回も全8件の受注案件のうち、安全基準無視(複数ハザードの強行突破)の無謀なプロジェクトによるミッション失敗1件、納期遅延による違約金支払いでの遅延達成2件が発生しました。営業!なんでこんな納期で取ってきた!
ちなみに今回、アノニマス陣営が達成したコントラクトはこんな感じでした。ベスタ基地の建設が一段落したところで、同工場のコンポーネント生産とフレイターによる製品輸送ばかりで、本拠でロケットが遊んでいたのが功を奏しました。
- 重防御基地(Hardened Base):初受注ミッション。地球近傍小惑星に、重遮蔽の観測基地を設置するという政府筋案件。本拠の太陽=地球L3癌病院バナールから目と鼻の先のクルースンが目的地だったため、気合で受注して無事達成。しかしこの入札合戦でロボノーツを積み忘れ、現地を探査し損ねるというポカミス。
- 天体防疫(Planetary Protection):未開発のサイトを環境保護区とするための公的調査ミッション。候補のうち最も近い火星が各プレイヤーにスルーされていたので非常においしい案件でしたが、他の陣営はいずれも進行中のプロジェクトを抱えていたためあっさり受注。モジュール打ち上げ、即発進、即降下の1年(ターン)でアレシア山洞窟の調査レポートを提出。いい仕事でした。
- 自信過剰(Hubris):「前人未到の天体にアバターを飛ばしてライブ中継番組を配信したい」という大富豪からの依頼。なんだそれ。条件がテキトーなため候補天体も多く、各陣営が参入。アノニマス陣営は「そういえば先日のクルースン遠征は無人機材で完了したので、あそこは前人未到(グローリーチットが残っている)ですよね?ね?」という強弁で短納期受注。ナイス営業!前回の機材が本部で整備中だったので即達成。
2050年太陽系。地球近傍のグランジュ点にコロニーを整備したナイジェリア、ロシア、匿名集団は、本格的な太陽系開発に乗り出した。Core Game+M0124+ジャンプスタート戦。 pic.twitter.com/9eEQEOJaIw
— N村 (@enumura) February 25, 2024
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