1868 戊辰戦争 : GCS 2024/05/19
GGGに続いて、「1868 戊辰戦争」のテストプレイにお付き合いいただいたゲームサークル坂戸でも、頒布版のプレイを開催。
「1868 戊辰戦争」第三惑星委員会 (→)
今回は両陣営とも初プレイ者とテストプレイ参加者がペアを組んでの、インスト兼チーム戦を開催。
午前の第一戦では、N村は新政府軍の参謀を担当。このプレイでは大鳥隊が第1ターンから順調に古河まで北上。新政府軍は伊地知隊が側道から小山へと先行して奥州街道をブロックしますが、これは厳しい展開になりそうだぞというオープニング。こうした関東情勢をよそに、会津藩は戦略移動で国境守備隊を引き抜き、勢至堂に集結。万全の体制での白河攻撃準備を整えます。白河救援か大鳥隊の北上阻止か?という状況でしたが、東征大総督府はこれで会津藩南部国境が手薄となったことに注目。大鳥隊は足止めにとどめ、伊地知隊に那須越えでの会津侵攻を指示。強気の連続行軍により下郷、本郷と会津藩守備隊を撃破追撃し、会津盆地へと躍り出ます。
対する会津藩は、白河攻撃隊を取って返して鶴ヶ城に籠城。続く新政府軍最後の作戦チットでの城攻め死守により失敗したものの、新政府軍は追加行動の「西郷隆盛」カードを切って会津若松を完全包囲。ターン最後の「仙台、米沢藩が中立状態で会津若松を封鎖」の勝利条件を満たし、まさかの第1ターン新政府軍サドンデス勝利に終わりました。理論上はあり得るとはいえ、この展開は初めてです。
これは納得がいかんと、陣営を入れ替えての第二戦。こちらの同盟軍は、江戸近郊の旧幕軍を糾合した江戸への直接圧力戦略を採用。閏四月までに上野に彰義隊、板橋に伝習隊、千住に撒兵隊が居座り、寛永寺と連携しつつ奥州街道、東山道を封鎖するという展開となります。
新政府側は江戸をがっちり固めつつ、伊地知隊を抽出して白河を救援。さらに伊地知隊は勢至堂峠へ、奥羽鎮撫の命を受けた米沢藩が檜原峠まで部隊を進めましたが、ここで仙台藩と米沢藩が相次いで新政府を離脱して列藩同盟が成立。会津攻めに奥州街道に布陣していたはずの仙台藩が、大軍で新政府遠征隊を飲み込むと、白河を奪回して大田原、今市まで伊達と上杉の軍勢が進出。越後戦線では庄内藩と長岡藩のタッグが機動防御を展開中、という閏四月下旬で時間切れ協議終了。
感想戦では新政府側の意図として、上野(と周辺の旧幕軍)は開き直って放置し、寛永寺を人質に「榎本武揚」カードによる榎本艦隊の登場を阻止。相対的に優勢な海軍力で、東西両岸から旧幕軍不在で弱体な同盟軍後方への浸透攻撃による長期戦を構想していたとのこと。第一戦とはまったく異なりますが、こちらはこちらでユニークな展開となったのでした。
◆今回のメモ
・「一揆」マーカーの配置された宿駅には退却不可。※退却先条件(11.2)の記載漏れ。
・奥羽諸藩「福島」ユニット記載の配置地点:誤(A53)※坂谷峠→正(A57)※福島。
◆尾瀬問題
・他の険しい峠道を含めて、戦略移動が不可能(宿駅システムが存在しない)経路を設定する案が最有力。当面は「尾瀬」を削除してプレイするのがテストプレイ会推奨(非公式)。
1868年4月、東日本。東征大総督府は以下略……なのだが、大鳥軍が古河まで北上。追う伊地知隊が側道から小山へ。会津藩が国境守備隊を引き抜き白河攻撃隊を準備。薄くなった那須越えで伊地知隊が会津盆地突入。白河攻撃隊が取って返して鶴ヶ城籠城。 pic.twitter.com/6bMhuAE4Pw— N村 (@enumura) May 19, 2024
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