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Luzon : 山田邸 2024/06/02

丸一年ぶりの「Operation Combat Series」対戦にて、同シリーズ最新作をプレイ。

Luzon: Race for Bataan - MMP ()

不定期刊行のOCSサポート誌「Operational Matters Volume 2」付録。テーマは1941年末の日本軍によるフィリピンのルソン島侵攻。その序盤の日本軍のマニラ侵攻と、米軍のバターン半島への撤収を切り取ったもの。期間が長いわりに、狭い戦場で動きの少ないバターン半島戦を切り捨てた割り切った構成は英断で、写真にもあるようにマーカー込みの半シートのカウンター(各軍のユニットは30個程度)。実質ハーフマップ相当のマップ全体を5ターンで駆け回るという、OCSらしい機動戦が楽しめる小品となっています。この点は前号「Operational Matters Volume 1」の「Siciliy II」が、形は小さいものの陸海空すべてのルールを使用する重厚な「(サイズだけは)入門用」という、ほとんどセールス詐欺(笑)のゲームだったのと好対照です。そういえばゲームルール冒頭に「読み飛ばしていいルール」が明記されているのには、苦笑するとともに感心しました。そうそう、シリーズルールなんて、出てこないルールまで読まなくていいんですよ。

Luzon_2024052003a

肝心の「Luzon」の内容といえば、ユニットは基本が連隊、装甲部隊などが大隊という「Burma」より一回り大きめのOCS欧州西部戦線の標準スタイル。対してプレイの雰囲気は、高ARの日本軍ユニットが最低クラスのフィリピン軍をAR頼みの低比率攻撃で爽快に吹き飛ばしてゆく(そしてたまに事故る)という、「Burma」でもおなじみのスタイルです。また勝利条件は中間第3ターンまでのマニラ突入サドンデスが、マニラを占領したうえでバターン半島に日本軍がねじ込めるか?という判定勝利。両軍ともユニットが少ないため明確な戦線はほとんど形成されず、特に防御側は縦深のある拠点防御でいかに日本軍の突破を足止めするかという、OCSらしいテクニックが要求されます。外連味のある日本軍の攻撃は爽快ですので、OCS入門ゲームとしてプレイする場合は未経験者が日本軍を担当することをお勧めします。

Luzon_2024060215a

今回のプレイでは、山田洋行氏が日本軍を、N村が連合軍(在比米軍&フィリピン軍)を担当。割合前のめりで守ることに成功した連合軍は、第3ターン先行までマップ中央のクラークフィールド飛行場のラインで日本軍を押しとどめることに成功。これは逃げ切れるか?という皮算用だったのですが、第3ターン後攻の日本軍の攻撃で東側5号線沿いの守備隊がまとめて壊滅。マニラへのルートが解放された状態でクラークフィールドの背後からバターン半島に回り込まれ、第4ターンに防衛戦力を再建する前に日本軍が先行を奪取。序盤の戦況に日本軍を侮った連合軍の投了の惨敗となりました。プレイ時間はルール確認込みで2時間半ほど。

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