« Johnston & Houston : GCS 2024/09/29 | トップページ | BBD, USS Johnston : SoGC 2024/11/03 »

1944: War in the West, GCS 2024/10/26

今月の坂戸例会は、所用のため土曜日のみの半日参加。先月同様のお手軽ゲーム詰め合わせで参加したのですが、Forger氏の積みゲー解読会に引き釣り困れたのでした。

1944: War in the West - White Dog Games ()

Forger氏提供。連合軍のノルマンディー上陸直後から開始される、西部戦線キャンペーンゲーム。デザイナーは『ウォー・イン・ザ・パシフィック』(Bonsai Games), 『ロシア戦役』(コマンドマガジン)のStephen Poleです。

見た目は古典的な作戦級で正直舐めてかかりましたが、システムはシンプルながらなかなかの個性派。ユニット/スタック単位の交互活性化移動から、戦闘フェイズもユニット/スタック単位の交互戦闘。戦線が荒れそうなルールですが、活性化毎に補給ポイント(SP)が必要かつ、移動力が抑え気味なことから意外となんとかなります。

そして一番の特徴は補給周りルールで、ユニットが消耗を避けるためには、兵站カウンターの補給範囲(5へクス)に留まる必要があります。そしてこの兵站カウンターの維持にも、毎ターンSPが必要となるのがポイント。SPはユニット/スタックの活性化と共用ですので、戦線が広いと補給線の維持だけで部隊の移動もままならなくなります。

1944_witw_2024102606a

一例として、写真の緑キューブが第1ターンの独軍が、南フランスまでカバーするべく展開した兵站の配置状況です。この状態で独軍は同ターンのSPをほとんど使い切り、ノルマンディーの連合軍に対応する余力がほとんど残されていませんでした。反対にドイツ本国に向けて撤収してゆけば、補給路も整理され、部隊の機動に回すSPも捻出できます。兵站のチェーンを作りながら前進してゆく連合軍はこの反対。マップ中央の独仏国境あたりで両者は拮抗しますので、それまでの撤退で独軍がどれだけの損害を受けているのかが焦点となるのか?という感触でした。

この兵站の維持と部隊の活性化のトレードオフというシステムは、東部戦線でも生きるのではないかという感想戦となったのですが、実は2018年の前作が東部戦線版の「Storm in the East: Operation Barbarossa」()だそうで。ですよねー。

というわけで今回は1ターンのみのルール輪講プレイでしたが、これは意外な拾い物。なんでレビューやプレイ報告が全然ないの!という、見どころあふれる作品でした。ルールブックの自称「beer-and-pretzels」とは?という曲者でした。

|

« Johnston & Houston : GCS 2024/09/29 | トップページ | BBD, USS Johnston : SoGC 2024/11/03 »

1944WitE」カテゴリの記事

コメント

「Storm in the East: Operation Barbarossa」は、プレイしたことがあります。

記載されている通り、面白かったです。

SPの管理を行うプレイエイドを自作するくらい、複数回プレイしました。

投稿: DRAGOON | 2024年10月27日 (日) 07時49分

経験者あらわる。ご感想ありがとうございます。やはり東部戦線でも生きるシステムでしたか。これは埋もれさせるには惜しいシリーズですね。

投稿: N村 | 2024年10月27日 (日) 08時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Johnston & Houston : GCS 2024/09/29 | トップページ | BBD, USS Johnston : SoGC 2024/11/03 »