StegegetS : GCS 2025/02/23
本題の「Pax Hispanica」が半端な時間で終了したため、お披露目に持参したファミリーゲームを急遽投入。
StegegetS, Solar System - ION Game Design (→)
昨年秋にリリースされた、IGDのファミリー向けゲームシリーズの一作。12か国語分のルールブックを最初から同梱するという、なかなか意欲的な販売戦略の作品でしたが、遅延に遅延を重ねた結果、後発の姉妹作「StegegetS, Moomin」が先にリリースされるという意味不明のリリースに。日本語ルールを提出したのはn年前だったんですが……という、ここ数年のIGDのプロダクションの混乱を象徴するような作品です。ちなみにタイトルはスウェーデン語の梯子(stege)をもじったデザイナーの言葉遊びで、強いて訳せば「ハシゴシハ(梯子梯)」でしょうか。
などというゲーム外の余談はさておき、本作の基本は7個のダイスを振って、出目を並べた役を作るダイスゲーム。太陽系マップの惑星、小惑星ごとに着陸に必要な役が記載されており、出発地から結果に合致する惑星まで色鉛筆で線を引いて「着陸」することで得点。一度誰かが着陸した惑星は着陸不能となるため、ゲームの進展にしたがって、残る惑星に必要となる役は次第に高難易度化。前回の結果から指定数だけ残せるダイス、着陸した惑星により獲得できる「水」を消費したふり直し、「High Frontier」でお馴染みのスラスターからラジエターまで6種の「技術」によるダイス操作能力を駆使してチャレンジします。
そのほか他のプレイヤーと航路が交差することによるボーナス得点などもありますが、基本的には毎回ダイスをジャラジャラと振り回して一喜一憂するファミリーゲームです。ゲームの進捗にともない各プレイヤーの色鉛筆で着陸した惑星が着色され、カラフルな航路が太陽系を駆け巡り、プレイごとにクリエイティブイな塗り絵ができあがる……というのが本作のコンセプトなのですが、クリエイティブより意地汚く勝ち筋を目指すゲーマーおじさん同士でプレイすると、大変残念な盤面となるのはご愛敬です。
◆誤訳・誤記情報
異星人!
12+ という表記は、12点に加えてあなたが水滴を1個斜線で消すごとに、追加で1点が得られることを意味しています。
技術!
スラスター(Thruster)
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