« Bios Genesis : GCS 2025/06/22 | トップページ | ASAT : SoGC 2025/07/21 »

Inflection Point : 山田会 2025/07/13

山田洋行氏との対戦予定を詰めていたところ、BCSの新作がタイミングよく到着。後述のようにゲームルールも極少でしたので、さっそく人柱会を開催してきました。

Inflection Point: The Battle for Kalach and the Battle of Chir - MMP ()

大隊ユニット、1マイルヘクス、1日ターンで、第二次大戦以降の諸兵科連合部隊による機動戦を再現する「Battalion Combat Series (BCS)」の最新作。今回の舞台はシリーズ初のロシア戦線。スターリングラードへの入口となった1942年夏のカラチ(マップ2枚)と、同年末のソ連軍反撃の舞台となったチル河戦線(ハーフマップ1枚)の、共通のユニットを使用するふたつの戦場を収録した2in1のパッケージとなります。これに合わせて「Inflection Point」「Kalach」「Chir」の3冊の冊子が収録されていますが、いずれも追加のルール部分は1ページ程度でほぼプレーンな内容。BCS入門用としても手ごろな内容です。

Ip_2025070301a

余談ですが本作は、プレオーダー分の発送中にマップの一部表現に解像度の問題が発覚。発送済のユーザーには、問題部分を修正した差し替えマップが追送されてくるという事件がありました。具体的にはこのくらいの差異があります。

Ip_2025071101a

5.2 Entry of the Tank Armies (Small), Inflection Point: Kalach

今回はシナリオの規模感から、最も手軽そうなカラチのショートシナリオをプレイ。マップ規模はカラチの方がはるかに大きいのですが、実は登場するフォーメーション数はチルもカラチも大差なし。ならばダイナミックな機動戦の楽しめそうなこちらを、というチョイスです。

カラチ全体の状況としては、マップ北西から侵入してくる独軍が、マップ東側ドン河東岸のカラチにどれだけ迫れるか、というもの。10日間のメインシナリオでは、勝敗はカラチ市街およびドン河の道路橋と鉄道橋、そして独軍側マップ端からマップ中央付近まで伸びる幹線道路(6本)を独軍がどれだけ確保できたか勝敗が競われます。

Ip_2025071304a

今回のショートシナリオはマップ中央付近のみを使用し、キャンペーン3日目からの3日間に相当。ソ連軍(196RD)の抵抗を排して独軍(16PzD, 3MID, KG60)が2本の幹線道路(ルートA/B)を確保したところに、ソ連軍反撃の2個戦車軍団(13TC, 28TC)が到着。独軍が幹線道路を維持できれば引き分け、もう一本(またはカラチ方面の橋梁、市街)を確保できれば独軍の勝利、という状況です。その他の登場部隊はソ連軍カラチ守備隊(131RD)のみ。使用範囲の広さと平坦さのわりに部隊密度が薄く、一足一刀の間合いで機械化部隊同士が敵の側面に飛び込む機会をうかがうシチュエーション。本シリーズでは北アフリカの「Brazen Chariots」と似たプレイ感です。

展開は初手から独軍(山田洋行氏)の側面に襲い掛かったソ連軍(N村)が、中央のルートBを封鎖するとともに、第16装甲師団の先鋒が確保していたルートCの末端も奪回。対する独軍も反撃でソ連軍第13戦車軍団に壊滅的な損害を与えると、ルートBに加えて西側のルートCも確保。これで大勢は決したかに思われましたが、再編された第13戦車軍団(大隊規模)が最終ターンにルートCを再奪取。連戦の疲労により同方面の第16装甲師団の活性化に失敗した独軍は、戦場の反対側から連続活性化で第60戦闘団(第60自動車化歩兵師団の一部)を召喚。最後の戦車戦で第13戦車軍団を壊滅させ、独軍の勝利に終わりました。プレイ時間は4時間ほど。両軍ともリスクをとって攻撃しなければならない立場にあり、いずれの立場でも攻防を楽しめる半日規模の好シナリオ、という感触です。

初めて運用した1942年のソ連軍は、歩兵師団は対戦車砲が対戦車連隊として集中運用されているため、肝心の歩兵の支援が対戦車大隊(2ステップ)のみとお寒い状況。戦歩複合の戦車旅団3個を優する戦車軍団も、砲兵を欠くため肝心の打撃力があと一歩足りない。諸兵科連合を欠くとはこういうことか、と実感できる内容で「Panzers Last Stand」の1944年ソ連軍の頼もしさが懐かしくなりました。

|

« Bios Genesis : GCS 2025/06/22 | トップページ | ASAT : SoGC 2025/07/21 »

BCS」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Bios Genesis : GCS 2025/06/22 | トップページ | ASAT : SoGC 2025/07/21 »