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OKIRES : SoGC 2025/07/21

午後のメインには、先日公開されたばかりの机上演習会を開催。

OKIRES 2025 BETA - OKIRES製作委員会 ()

台湾沖縄有事発生時に、沖縄県先島諸島の住民および観光客を本土に避難させるミッションを題材とした「沖縄住民避難シミュレータ(Okinawa Residents Evvacuation Simulator)」。リンク先でダウンロード公開されており、少々の工作と必要なトークンを用意すればプレイ可能です。

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A4マップ2枚には、与那国島、竹富町(西表島ほか)、石垣島、宮古島の先島諸島各エリアを収録。集落や港、空港を結ぶPtPで描かれたマップ上には、1駒1,000人相当の住民・観光客をあらわした避難民トークンが配置されます。エリアごとに設定されたアクションポイント(避難誘導のリソース)を使用してこの避難民を移動。。1ターン1時間で、有事の3日前から発生一週間後のリミットまでに、先島諸島からの避難を完了させることが目的のソリティア・ゲームという格好です。

避難のボトルネックとなるのは、先のアクションポイントに加えて避難用の航空機・船舶の便数と、避難民の待機スペースです。どこから避難させるため、どこに避難民を集めて待機させるか?この部分は運の要素はない淡々としたパズルとなっています。この便数は開始前に任意に決定する事前準備レベルで決定され、プレイ中の変動はありません。準備の大切さを実感しろというデザインです。

また基本的に「ゲームのためのルール」は存在せず、基本システムによる避難誘導は淡々と進みます。これに毎時発生するイベントにより紛れが発生。イベントは避難拒否やパニックのほか、サイバー攻撃、暴動、ミサイル攻撃、敵の上陸まで様々なものが用意されています。

イベントは軽いものならアクション消費ことで対処できます(避難誘導から事件対処のためにリソースを割く)。しかし各種の武力攻撃を受けた場合は、設定した「抗堪性」(シェルター等の有事対策)と海空自衛隊の出動状況、PAC3の配備をもとに、除去される避難民数を判定します。

プレイは全避難民の避難を完了するか、規定日数の経過(先島諸島が戦場となる)で終了。これ以外にゲーム的な勝利条件は設定されていませんが、結果をどう受け止めるかを含めた机上演習という格好です。「不謹慎」「こんな事態など考慮する必要はない」という方もいらっしゃるかと思いますが、日本独自の有事を想定された机上演習が公開されたことは、非常に有意義に思います。以下は本ゲームのサイトに掲載された巻頭言です。

「12万人もの住民・観光客などを避難させることの難しさを自分で体感されてください。恐らく非常に困難なミッションになりますが、「どうせ不可能」では何も進みません。課題を洗い出す意味でも、プレイしてみてください。」()

 

◆202X年8月:事前準備Lv1:抗堪性Lv1

今回はプレイヤー4名でのシステム解読人柱会を開催。N村が進行役兼与那国島を、残る3名が竹富町、石垣島、宮古島をそれぞれ分担して担当。各プレイヤーが該当自治体の避難計画責任者、という格好です。

設定は事前準備、抗堪性とも現状に相当すると思われる最低値を採用しました。事前準備Lv1では、有事勃発の3日前から開始される猶予期間にも、対応状況は平時からまったく進まず。平時モードでは強制的な避難活動が推進できないため、猶予期間を完全に空費してしまいます。

そして有事勃発でいきなりの有事モードに。各自治体は待ちに待った避難行動を開始しようとしますが、ここで突然の嵐が発生。初日は空港と港湾が使用できず、避難民を待機所に集めるだけに終わります。

そして空けたX+1日目以降。避難民も少ない与那国島からの避難は順調に進み、自衛隊員を残して撤収が完了。石垣島や宮古島の空港にも輸送機が次々と到着し、合計10万人におよぶ避難が開始されます。ここで問題となったのが、西表島をはじめとする竹富町からの避難です。竹富町には空港や大型船の利用できる港湾が存在しないため、避難民は各島からの連絡船で石垣港に集結。石垣島から本土へ避難するというルートとなっています。しかしイベントにより石垣港で暴動が発生し、丸二日間にわたり同港が利用できなくなる事態となります。

この危機に竹富町長からは「石垣島の避難を優先し、竹富町民の一部残留は止む無し」との申し入れが入ります。しかし石垣、宮古の両市長から反対の声が上がり、急遽パズルのような修正避難計画が策定されます。最前線の離島に強行突入した海上保安庁の尽力もあり、西表島制圧のタイムリミット寸前に全竹富町民の石垣島への避難が完了します。竹富町民を受け入れた石垣島は、終盤に発電所を破壊される被害もあったものの、X+7日には全石垣・竹富町民の避難に成功。危機を脱します。

Okires_2025072106a

対して大惨事となったのは宮古島。X+2日頃から、空港や港湾を狙ったミサイル攻撃がたびたび襲来。最終的に新宮古空港と平良港が破壊され、本土への脱出ルートは下地島空港のみに。さらには空港や港湾攻撃の巻き添えや、市街への付帯的損害により多数の避難民が死傷。タイムリミットのX+8日までに約1万2千人が死傷し、避難民7千人が同島に取り残される大惨事となり演習終了。合計2万人におよぶ被害想定に、プレイ後は早期対応の重要性や避難ルートのボトルネック問題などについて、喧々諤々の感想戦となりました。

 

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